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伏黒の答えを聞いて女性陣は笑みを零す。



「悪くない答えね」


「うるせぇ」



だが聞こえてきたのは東堂の低い声。



「やっぱりだ」



涙を流し、東堂は期待外れだとでも言いたげな心底つまらない顔をしていた。



「退屈だよ、伏黒」



高速で伏黒に接近した東堂が、顔面に一発拳を入れる。

咄嗟にガードしたものの、あまりの威力に伏黒は後方に大きく吹き飛ばされてしまった。



「伏黒!」


「あーあ。伏黒君かわいそう」



助けに向かおうとした釘崎をすぐさま真依が背後から抱きしめる。



「二級術師として入学した天才も、一級の東堂先輩相手じゃただの一年生だもん。後で慰めてあげよーっと」


「似てると思ったけど全然だわ。真希さんの方が百倍美人。寝不足か?毛穴開いてんぞ」


「口の利き方、教えてあげる」



苛立ちを覚えた真依が釘崎の脇腹に銃口を突き付けた。

















「一目見た時から分かってた。あぁコイツは退屈だと。でも人を見た目だけで判断しちゃあいけないよな。だからわざわざ質問したのに、オマエは俺の優しさを踏み躙ったんだ」


「もしかして頭の中身までパイナップルなのか?コウ先輩といい勝負だな」



東堂の名を聞いて伏黒が去年の彼の偉業を思い出す。



「アンタ、術式使わないんだってな」


「ん?あぁあの噂はガセだ。特級相手には使ったぞ」


「(一級には使ってねーのかよ!化物が!)安心したよ!」



東堂をゴリゴリの近接タイプと見て、伏黒は「鵺」と「蝦蟇」を掛け合わせた「不知井底」を出す。

距離をとり拘束するつもりだ。

だが伏黒の意図を読んだ東堂がすぐさま背後に回る。



(速い!さっきのが全速じゃ______)



伏黒の腹に腕を回し、軽々と持ち上げる。



「薄っぺらいんだよ。体も女の好みも」



器用に体を反らして伏黒を頭から地面に叩きつける。

頭から血を流した伏黒がすぐさま体勢を整えるが、東堂は容赦なく顔面を掴み壁に叩きつけた。



「終わりじゃないぞ」



壁に押さえ込まれた伏黒にニヤリと笑う。

そして乱雑に顎を掴み、そのまま遠くへ投げたのだ。



「例に漏れず退屈」



飛ばされ宙を舞う伏黒に更に畳み掛けようとした時、東堂の四肢に何かが絡みつく。

不知井底の舌が彼を拘束したのだ。



「やる気がまるで感じられん」



倒れる伏黒を見下ろしながら不知井底の拘束を破る。



「…下手に出てりゃ偉そうに。そこまで言うならやってやるよ」

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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時

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