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「なんで
「あ、やっぱり?雰囲気近いわよね。姉妹?」
自販機の前にいた伏黒と釘崎のもとにやって来たのは、京都校三年の東堂葵と二年の禪院真依だ。
「嫌だなぁ、伏黒君。それじゃあ真希と区別つかないわ。真依って呼んで」
「コイツらが乙骨と三年の代打…ね」
品定めをするかのように東堂が伏黒達を見下ろす。
「アナタ達が心配で学長について来ちゃった。同級生が死んだんでしょう?辛かった?それともそうでもなかった?」
「……何が言いたいんですか?」
「いいのよ。言いづらいことってあるわよね。代わりに言ってあげる。
”器”なんて聞こえはいいけど、要は半分呪いの化物でしょ。そんな穢らわしい人外が隣で不躾に”呪術師”を名乗って、虫唾が走っていたのよね?
死んでせいせいしたんじゃない?」
真依の言葉で伏黒と釘崎の目付きが一瞬にして鋭くなる。
「真依、どうでもいい話を広げるな。俺はただコイツらが乙骨の代わり足りうるのか、それが知りたい。
伏黒…とか言ったか」
東堂が歩み出て伏黒の正面に来る。
「どんな女がタイプだ」
至極真面目な顔で東堂が言うものだから、一体どんな言葉が出るのかと思えばこれだ。
伏黒も釘崎も疑問符しか浮かばない。
「返答次第では今ココで半殺しにして乙骨…最低でも三年は交流会に引っ張り出す。
因みに俺は、
「なんで初対面のアンタと女の趣味話さないといけないんですか」
「そうよ。ムッツリにはハードル高いわよ」
「オマエは黙ってろ。ただでさえ意味分かんねー状況が余計ややこしくなる」
「京都三年東堂葵。自己紹介終わり。これでお友達だな。早く答えろ。男でもいいぞ」
手短に紹介し、伏黒の答えを急かす。
「性癖にはソイツの全てが反映される。女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん。俺はつまらん男が大嫌いだ。
交流会は血沸き肉踊る俺の魂の独壇場。最後の交流会で退屈なんてさせられたら何しでかすか分からんからな。俺なりの優しさだ。今なら半殺しで済む。
答えろ伏黒。どんな女がタイプだ」
丸腰の釘崎のことも考慮して伏黒は揉め事を避けられるように頭を回す。
正直理解もできないし、乗り気でもないが素直に東堂の質問に答えることにした。
「別に好みとかありませんよ。その人に揺るがない人間性があればそれ以上は何も求めません」
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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時