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「さて」
地面に転がった頭を足でゴロゴロと転がす。
「誰に言われてここに来た」
(これが呪術師最強…!生き物としての格が違う!)
「命令されて動くタイプじゃないか…。僕を殺すと何かいいことがあるのかな。どちらにせよ相手は誰だ?」
「祓わないの?」
「祓うよ。これは尋問。友達にやっちゃ駄目よ」
「ふぁーい」
「(え、先輩の教育ってどうなってんの?)っていうか呪いって会話できたんだね」
「いや、レアなんじゃない?私初めて見た」
「「「!!」」」
その途端、五条の目の前に花のようなものが突き刺さる。
そして辺り一面に美しい花畑が広がった。
一瞬の隙に、首だけになった漏瑚を何者かが掻っ攫っていく。
それどころか、木の根が虎杖の足に絡みつき、大口を開けた穴のようなものへと向かっていく。
「先生!俺は大丈夫!ソイツ追って!ゴメン嘘!先輩ヘルプ!」
虎杖がコウを見るが、当の本人はポカーンと虎杖を見つめるだけで動こうとしない。
「ちょ、先輩!?」
すると五条の呪術でなんとか虎杖は難を逃れる。
(逃げられた。気配を消すのが上手いな。火山頭よりもよっぽど不気味だ)
「先輩!なんで助けてくんなかったの!?もしかして俺のこと超嫌い!?」
「あ、ごめん。宙に浮いた悠仁に見とれてた」
「もう俺先輩が理解できない…」
「あはは。ガンバ」
相変わらず支離滅裂なコウに虎杖はがっくりと項垂れる。
「このレベルの呪霊が徒党を組んでいるのか。楽しくなってきたねぇ。悠仁…っていうか皆にはアレに勝てるくらい強くなってほしいんだよね」
「アレにかぁ!」
「目標は具体的な方がいいでしょ」
「いや何が何だか分かんなかったんだけど」
「目標を設定したら後はひたすら駆け上がるだけ。ちょっと予定を早めてこれからひと月映画見て僕と戦ってを繰り返す」
「先生と!?」
「私も悠仁とやってみたい」
「いいね、じゃ、コウも追加で」
「よっしゃ」
「その後は実践。重めの任務をいくつかこなしてもらう。基礎とその応用しっかり身につけて交流会でお披露目といこうか」
「はい先生!」
「はい悠仁君!」
「交流会って何?」
「…言ってなかったっけ?」
「はい先生!」
「はいコウちゃん!」
「私も領域展開やりたい」
「……オマエ、そういう話は二人の時以外するなって言っただろ」
「……
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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時