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「じゃ、僕は用事があるのでその調子で頑張ってね」
「こんなんで強くなれんの?」
「あとコウ。悠仁は一応死んだことになってるから、そこんとこよろしく」
「
「そうだ、死んでる時宿儺と話したかい?」
「話…」
「心臓を治すにあたって条件とか契約を持ちかけられなかった?」
「あー…なんか話した気がするけど、思い出せねぇんだよな」
「……そうか」
虎杖と並んで映画を観る。
最初はバカスカ殴られていたが、大分慣れてきたようで今は殴られる頻度が減った。
「先輩も術式ないの?」
「私も体術中心なんだ。悠仁と同じ」
「へぇー。じゃあ俺が戦い方分かんなくなったら先輩に聞きに行けばいいわけね!」
「うーん、私は悟じゃないからやめた方がいいと思うよ。それとめんどい」
「それ後半が本音っしょ」
「悠仁は宿儺の器なんでしょ?なんで指食べたの?」
「あー、まぁ、あん時は伏黒も死にかけだったし、俺が何とかしなきゃって」
「ふーん」
再び映画に目を向ける。
感動のシーンで締め括られ、エンドロールが流れ始めた。
「私ね、悠仁と似てるんだ」
「へ?」
「宿儺ほどではないけど、私も爆弾抱えてる」
「…そう、なんだ」
「でも似てるだけで悠仁とは違うよ。悠仁は中に宿儺っていう別の存在がいるけど、私の中にいるのは私自身。少なくとも私はそう思ってる」
さっきまでとは違って真剣な横顔だった。
「大きな力を抱えることはね、何も力を持っていないことよりも大変なことなんだ。辛くなったら頼ってよ」
「先輩…」
「気が向いたら力貸してあげる。ま、多分向くことないけど」
「えぇ!?それは酷くない!?」
虎杖の純粋な反応が他の人と違って面白いのか、コウはケラケラと笑う。
笑いが収まると、彼女は静かに言った。
「でもまぁ、素直に『助けて』って言ったら、すぐに駆けつけるよ」
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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時