塩キャラメル系女子 （ jw ） ２

# 頼ってほしい ページ33

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Side,神山


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藤井「 なあA、やっぱおかしいて。 」


濱田「 おん、どうしたん？ 」


『 な、なんでもっないって…… 』





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今日は生放送の歌番組に出させてもらうんやけど




楽屋入りしてからAの様子がおかしいねん







呼吸が浅いっていうか、軽い過呼吸っぽい感じ





やのに、誰が何回聞いても大丈夫、緊張してるだけ、としか言うてくれへん





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中間「 大丈夫ちゃうやろ、A 」


桐山「 …この前も話したやん、無理せんと頼るって 」


『 ごめ、……水、頼んでもええ？ 』


神山「 俺買ってくる 」





絞り出したような声のAの言うとおりに、水を買うため楽屋を出た





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廊下を走って、やっと見つけた自販機


その前には、同じ歌番組に出る、風磨がおった






菊池「 お、神ちゃん。 …なんか急いでんの？ 」


神山「 あーちょっとな、ごめん、先買うてもええ？ 」


菊池「 いいよいいよ 」







1秒の時間も惜しくて、水のボタンを連打する




そんなとき、風磨が後ろめたそうに小さく呟いた言葉によって、俺の指が止まった






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菊池「 あのさ………A、さ、おかしいとことか、なかった？ 」


神山「 ……え、なんか知ってんの？ 」





俺が聞き返すと、やっぱり、という顔をする





菊池「 いや…なんもない 」


神山「 なんもなくないやろ！！ 何があったん！？ 」


菊池「 わかったわかったって！

…ほんとは、言うなって言われてたんだけどさ、俺とAさっきたまたま一緒にいてて







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A、アンチの人に殴られかけたんだよね 」


神山「 …うそやん 」


菊池「 絶対メンバーには言うなって言われて、相当無理してると思うんだけど… 」





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風磨の言葉を聞き終わる前に、俺は楽屋へと走り出していた





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くそっ……




頼るって、言うてたやん

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