【wrwrd】強さを教えて【zm】 (ページ18)

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オスマンやエーミールと楽しいお茶会から一転。

翌日の夕方、ゾムは総統執務室の中で正座をさせられており、さらに隣には同じく正座をしているコネシマとシャオロンも頭を垂れて項垂れていた。
三人の前には通称粛清剣と呼ばれる大剣を持ったトントンが睨みを効かせ、グルッペンと鬱先生は呆れを滲ませ苦笑いをしながらおろおろと狼狽するAを宥めていた。

「お前ら…覚悟はええな？」

低い声でトントンが問えば、弾かれたようにAは声を出してトントンに否を唱えた。

「お待ちください！元はと言えば、私がその、混ざりたいと思ってしまったのが原因で」

「仮にそうやったとしても体面上Aさんはお客様なんやで。ゾムが怪我させんかったからええものを、これでもしAさんが怪我して交渉がなくなったらどないすんねん」

Aへの答えではなく、目の前の三人を戒めるための言葉に三人、否、コネシマとシャオロンがトントンの圧に気圧されて綺麗に土下座をしたが。

「…ゾム、聞いとるか」

ゾムだけが、隠しもせずに不満そうな雰囲気を出しながら正座のままトントンを見上げていた。

「聞いとるで。でもAに怪我なんてさせへんし、ちょっとくらいAも楽しんだってええやん」

「あのなぁ、そういう問題ちゃうやろ。俺はあくまで外交の話をしとるんであって」

「Aは俺らと仲良うなりにきたんやろ。せやったら俺ららしく仲良くしたってええやんか」

「何も内ゲバせんでも仲良くなれるやろ？！昨日やってエミさんたちとお茶会しとったやんけ！」

「俺ららしく言うたらこれやろ！Aが全く興味ないねんやったらともかく、楽しそうなんて言われたら楽しんでほしいやん！」

「やから楽しんでほしいんやったら方法を考えろ言うてるやろ！なにもAさんが怪我するようなことやなくてもええやろ？！」

「俺が居って怪我なんかさせるわけないやろ！」

「お前がどうのやなくて万が一の可能性の話をしてんねんド阿呆！！」

「誰が阿呆や！！」

ぎゃいぎゃいとヒートアップしていく二人の口論に、少なくとも自分にも非はあると責任感と罪悪感からどう止めればいいのか混乱したAは視線を彷徨わせて、最後に鬱先生を見上げた。