43話 届く声 ページ4
殺気がこの場を走ったとき。
それは鳴った。
ｳｩｰｳﾞｳｩｰｩｰ ｳｩｰｳﾞｰｳｩｰｩ-
警報だろうか。
瞬く間に食堂はカオスと化した。
パニックに陥る人
我先にと避難する人
誰も現状を理解しようとしていない。
これが日本一と言われる雄英なのか？
それにしては質が悪い。
原因を見ようと目を凝らすも何も見えない。
すると背中を押され、窓の方に追いやられてしまった。
でもそのお陰で警報音の正体がわかった。
雄英のゲートが壊れていて、そこからマスコミたちが押し寄せてきているのだ。
でもその光景には何か違和感を感じた。
「なぜアレが破壊されている？」
たかがマスコミに門の破壊ができるのか？
誰か別の人間が門を破壊してマスコミを誘導したんじゃないのか？
それにしても、マスコミだということをコイツらに伝える必要があるのではないか？
でも俺では全員に伝えるということが出来ない。
それができるのは…飯田だ。
でも、先程のことで飯田たちとはぐれてしまった。
「夕闇、飯田どこにいるか分かるか？」
夕闇「ん？飯田くんのことなら大丈夫だと思うよ。原作でもきちんとやっていたから心配することはないと思うよ？」
だけど、いくら待っても飯田が皆に伝えることはなかった。
そもそも、飯田はマスコミだということに気づいているのだろうか。
視界の端に飯田が映った。
人に埋もれるようにして、飯田はいた。
「おいっ！飯田…！」
声をかけても喧騒に埋もれて届かない。
俺がやるのか？
俺はそんな個性は持ってな…
あぁ…そうだ。
個性とか関係ないじゃないか。今までの俺の世界では自分でやってきたじゃないか。
今できることを最大限考えろ。
この状況、どうやって声を届ける？
声を届ける…拡声器！
確か試作品がポケットの中にあった筈…これを雄英の電波に繋げれば…！
『あぁ…ｻﾞｻﾞ…聞こえますか！皆さん、落ち着いて下さい！窓の外を見れる人は見て下さい！
これはテロとかではありません！マスコミによるものです！皆さんは…ｻﾞｻﾞ雄英の…ｻﾞｻﾞ…』
ﾁｯ…電波を繋げられなくなったか…！
あとは頼んだぞ！飯田！
飯田「皆さーん！大丈夫！先程の通り、先程の警報はマスコミによるものです！皆さんは雄英の生徒らしく、速やかに行動をお願いします！」
飯田の声もあって、喧騒は無事静まった。
だけど…あのカッコはなんだ？笑うじゃないか。
まあ、飯田が俺の意図を汲んでくれたお陰で助かった…
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ハムぴょん - ヤバイヤバイ！急展開！！続きがチョーーーー気になる！更新頑張ってください (2018年11月20日 20時) (
レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
ハムぴょん - まだ見てます！最新楽しみにしてます！初めてこんないい作品に... (2018年11月18日 19時) (レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 弟嫌い伏線からの戦闘…!!熱い展開になってきましたね！罠用の糸がどう活躍するのか楽しみです (2018年6月19日 16時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2018年3月24日 21時
