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41話 やさしいバケモノ。 ページ47

⋆͛*͛ ͙͛⋆







廃屋から出るとコネシマさんと鬱先生、トントンさん、そしてゾムさんがこちらに手を振っていた







トントンさんとコネシマさんは中で死んでいる肉の塊の回収に行き、サッと青ざめた鬱先生はAさんの手を慣れた手つきで止血していく









zm「ほんまは4人で中入るつもりやってんで」

em「…と、いいますと…?」




ゾムさんは私の腕に包帯を巻きながら、相変わらずニコニコしながら鬱先生にお礼を言うAさんを指さした







zm「特攻と暗殺は得意やからって聞かんくて、5分経って戻って来んかったら加勢するっていうあいつの作戦。」





ほんまに5分で戻ってきてびっくりしたわw とゾムさんはカハハと笑った






em「…すみません、私があの子に怪我をさせてしまって…」


zm「ん?あぁえみさんは気にせんでええで。悪いのはもう死んだ肉塊やし、無茶はせんといてほしいけど……痛みがないって怖いこと、便利やなってオレも最近思うから」


"えみさんが痛がる姿とかオレもあいつらもしんどいから。


あいつには悪いけど、痛覚なく、笑っていても傷が治るならその方がいい"









あぁつくづく私は優しいところに来てしまったのだと思う


でもそれはすごく幸せで、心がじわりと熱くなる









『えーみさん!』


em「Aさん…」




止血を終えて手に包帯を巻いたAさんがこちらに寄って来た

タタタと効果音がつきそうな軽快な音








.









『オレ、えみさんのことよう知らんとか言ってごめん、だからオレに教えてくれへん?』




無垢な子どものように訪ねてくる
ひらりひらりと蝶々のように









zm「お、ええやんけ!ついでに座学も教えてもらえや!」



『えぇー…ざがくは興味ないわぁ…』









em「……えぇ、どっちも喜んでお応えします」







(ゾムさんが連れてきた意味が分かった気がした)





(色々な面であの子は怖くて、脆くて…









_____誰よりも綺麗なバケモノ。)




⋆。˚✩

42話 首に引っ掻き傷→←40話 蝶は血に染まっても飛び続ける



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春千瑠 - 哀しいなぁ (2023年3月16日 13時) (レス) @page50 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月17日 16時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新,待ってますね。主様のペースで頑張ってください。 (2022年5月7日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新ありがとうございます,久しぶりに見に来たら更新されていて嬉しいです! (2021年6月24日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - この夢主君は凄く純粋で、優しくて、人を○すのは悪い事なのかは分かりません。ただ法律で禁止されているから、人を○すのは狂ってるなんておかしいのかなって思いました。善意でやったことが人に恐れられて凄く辛いんだろうなとも勝手な想像をしてしまいました… (2021年5月22日 3時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:惺月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月18日 1時

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