22話 それはきっと優しい手と ページ22
⋆͛✩*॰¨̮
《「トントン、これ、あの子の健康診断書」》
本人は強いと言っていたが身体に毒が入ったためAに無断で健康診断を行ったらしい
《「とりあえず寝ている間に採血と、身体チェック」》
それで出たのは何故今まで動いていられたのかと疑う傷ついた骨、黒や紫に変色してしまっている傷、大きめの服で気づかなかった細い身体
《「質問は1つ。素直に答えてくれたよ。」》
「 いたくないの？」
『 とれない汚れのこと？ 』
とんちんかんな答えが全てを物語っていた
《「あの子は…
先天性無痛無汗症 だよ」》
痛みを知らない子
でもおかしなところが1つあるんだ
《「でも、この子の無痛症は天性のものじゃない
採血の結果、ありえない量の薬を投与され続けた人造人間そのもの」》
痛みを感じないんじゃない。
感じれないようにされられたのだ。
「きっといろんな注射やら打たれてきたんやろ？誰に…どの国でやられたん？」
『…わからへんよ…針のことやろ？そんなんされた記憶ないわ』
「…そうか、この後ちゃんとペ神の治療受けたら、ロボロとオスマンのとこに行っといで」
2人に頼ろう、本人が本当に覚えてなくともそれのヒントになることがきっと引き出せるだろう、そうトントンは考えたのだ。
「…A、君はなちょっとめんどくさい病気にかかっとんねん」
『はぇー…バケモンの次は病気かぁ…』
どこか諦めたような横顔
言動や見た目は幼いくせにその表情は妙に大人びている
トントンはため息を1つ吐いてAの頭に手を置いた
「安心しいや、俺らがぜったい治したる」
どうせ天井で話を聞いている脅威も
部屋の前で聞き耳を立てている無能とチワワも
さっそく他国に宣戦布告しようとしている総統も神もいる
もちろん、命を1度救われた書記長も
(しょきちょーさ…)
(トントンでええよ、命の恩人さま)
(や、やめてぇや…)
(優しい手、魔法のような、暖かい手)
23話 それはきっと綺麗な声→←21話 それはきっと痛いもの
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春千瑠 - 哀しいなぁ (2023年3月16日 13時) (
レス) @page50 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月17日 16時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新，待ってますね。主様のペースで頑張ってください。 (2022年5月7日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新ありがとうございます，久しぶりに見に来たら更新されていて嬉しいです！ (2021年6月24日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - この夢主君は凄く純粋で、優しくて、人を○すのは悪い事なのかは分かりません。ただ法律で禁止されているから、人を○すのは狂ってるなんておかしいのかなって思いました。善意でやったことが人に恐れられて凄く辛いんだろうなとも勝手な想像をしてしまいました… (2021年5月22日 3時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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