13話 それはきっと蒼色で ページ13
⋆͛✩*॰¨̮
鬱が断りを入れて欲しいと頼んだ女は簡単に言えばメンヘラでヤンデレな束縛女とかいうやつで
そんなことはいざしらずAは鬱に言われた通り待ち合わせの場所に向かった
____それから数十分後
『言ってきたで！ただいま！』
「あっ、え、お、おかえり………ｯ!!?」
想像とは遥かに違ったおとなしい足音で扉を開け入ってきたのは
「な、なんでそんなｯ…」
顔や手が切り傷や殴られた後まみれになったAだった
鬱は慌てて駆け寄ったまさかこれほどの怪我をしてくるとは、怪我を負ったらすぐに逃げるとか考えなかったのか、なぜ反撃しなかったか、いろんな疑問をそのままAに問えば、彼はケロッとした顔で笑った
『おまえの友達なんやろー？じゃあ怪我させてもたらあかんやん』
怒っとったで、「もう知らない」って言ってたで、仲直りするなら約束やぶってごめんなさい言うときや
子どものような口調でそれなのに全く痛がらず、血だらけの顔でそう言うもんだから
鬱は心が猛烈に痛んだ
罪悪感？少なくともあの女に対してじゃないな
気づかなかったのか、大勢いる遊びの女の1人だと
友達だと、本気で信じていたのだろうか
「…ありがとーなぁ」
自分がこんなことをしていい立場では無いが、彼の頭を優しく撫でた
ええよ、ええよ とAはまた笑った
また、鬱になんともいえない感情が襲った
「(こいつ、誰かが見張っとかな、簡単に死んでまうんちゃうか)」
「(俺が、見といたらな)』
こんな人のいい彼だ、今後誰に利用されて今回よりもっと酷い怪我を負うか分からない
『……僕な、鬱って言うねん、みんなからは大先生って呼ばれたりもしてる」
好きに呼んでくれてええで、そうつけたした
『そかそか、じゃあだいせんせって呼ぶわ！』
せんせいって偉い人みたいでええなぁ
楽観的な笑顔をこちらに向けてくるものだから
だがその顔にある傷は痛々しい、心の中であの女の常識の無さに怪訝する
頭を撫でる手を止め傷に触らないようAの手をゆっくりと掴んだ
『？どうしんたん？』
「…医務室行こか、綺麗な顔に傷なんてつけたらあかんで」
オレこんぐらい平気やで？ そう言って首を傾げるAにより一層不安になり少し握る手に力を込めて医務室への道を急いだ
(ごめんな、ありがとう、でも今度そいつに出会ったら逃げてな)
(…だいせんせーがそう言うなら)
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春千瑠 - 哀しいなぁ (2023年3月16日 13時) (
レス) @page50 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月17日 16時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新，待ってますね。主様のペースで頑張ってください。 (2022年5月7日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
グロウ(プロフ) - 更新ありがとうございます，久しぶりに見に来たら更新されていて嬉しいです！ (2021年6月24日 23時) (レス) id: c8247b5933 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - この夢主君は凄く純粋で、優しくて、人を○すのは悪い事なのかは分かりません。ただ法律で禁止されているから、人を○すのは狂ってるなんておかしいのかなって思いました。善意でやったことが人に恐れられて凄く辛いんだろうなとも勝手な想像をしてしまいました… (2021年5月22日 3時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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