【wrwrd】追っかけトイプードル【sha】 (ページ6)

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6話なぁちゃんと見てた？ページ6

ฅᗜ• ﻌ • ᗜฅ

『…ええなぁ…』

無意識のうちに漏れた言葉を

「へぇ…Aちゃん関西弁出る時あるんや」

拾ったのはヘビースモーカーの男

『あ、大先生…』

「やぁ、僕だよ」

関西弁も可愛いなぁ、なんて思ってもなさそうなことを伝えてくるこの人は鬱大先生、煙草と女の子が好きな人

数ヶ月前に縁あって顔見知りなのだ

『ｱﾊﾊ…聞こえとった？恥ずかし！』

「まぁね～恥ずかしがらんくても関西弁のAちゃん可愛いで」

『嘘くさいね～』

けたけたと笑うAの隣に鬱は腰を下ろす

シャオロンが喫煙者なためAも煙草の匂いは気にしない

離れすぎず、近すぎない距離で鬱先生は話し出す

「…どう、幼馴染さん」

『すっごくかっこいい』

「即答草」

武器が激しく当たる音も、彼らの楽しそうな笑顔も、輝く汗も

なにもかもが新鮮でかっこいい

ｶﾞﾀﾝｯ

そこに上から緑を纏った男が現れる

「ｯたのっそうやんけｯ俺も混ぜてくれよｯ!!!」

「ｯンでいきなり来んねんｯ!!」

コネシマは降ってきたナイフをすばやく避けた

ゾムは優れた反射神経、運動能力、そして忍者のような身の子なしと気配を消す特技、極めて戦闘に特価した男だ

その実力も幹部内でトップクラスだ、一撃一撃が重く到底受け切っていては敵わない

シャオロンも、いつもなら攻撃を交わしながら牽制していた

"いつもなら"

「ｯｵ、ﾗｯ!!!」

人を煽ってばかりの彼らしくない低い声

しっかりとゾムのナイフを受け止め左に流してからすこっぷを大きく振り上げカウンター攻撃

「ｯ!!…やるやんけｯ」

それは確かにゾムがシャオロンに押された瞬間だった

「ﾋﾋｯあの子が見てるもんなぁっ？」

親指で指す方向は幼馴染、こんな男くさいところで"あの子"なんて1人しかいないが

別にそんなんじゃない、とシャオロンは真っ直ぐゾムを見る

その目は向日葵なんて可愛いものじゃない、獲物を狙う狂犬の目

「…べっつに？関係ねぇし」

そうだ、関係ない、あいつが俺をどう思うと関係ない

ちらりと幼馴染の方を見る

『ｯシャオちゃんすごいｯ!!』

だが、そう思われるのも

「…悪くないわ」

(強い幼馴染って認識だけ)
(それだけしといてくれたら合格ってことで。)