【wrwrd】追っかけトイプードル【sha】 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:108,874 hit

5話いいところ見せなきゃねページ5

ฅᗜ• ﻌ • ᗜฅ

いやほんとなんでいんの？

「いや嬉しいけどｯ」

『ｱｯﾊﾊｯシャオちゃんやさし～ｯ』

あの後ここに来た経緯を話したAはそのままシャオロンと鍛錬場まで歩くことにした

さしぶりの再開、興味がないと言ったものの、誰よりも一緒にいた幼馴染と出会えるのは彼だって嫌な訳では無い、むしろ逆だろう

『シャオちゃん、戦えるの？』

「はぁ？戦えるに決まってるやろ」

不貞腐れた顔で彼は鍛錬場の中に入っていく

Aは自分が入っていいのかと悩んでいたがそんな彼女にシャオロンは振り返った

「なにしてんの、早くおいで」

一言言い終わると、すこっぷを片手にまた歩いて行く

大好きな幼馴染の言葉だ、彼女は駆け足でその背中を追う

「お、シャオロン遅いやんけっ！」

「…うっせぇチワワ」

「………なんかお前今日機嫌いいな？」

「…はぁ？気のせいやろ」

いつもならもっと恐ろしい暴言と煽りがかえってくるのに、とコネシマが首をかしげているとふわふわした髪の女がシャオロンに遅れて入ったきた

「ほぉ～ん？シャオロンくんが女の子を連れていると言っていくぅー」

「ただの幼馴染」

すこっぷを持ち直して向かい合う、相変わらずコネシマはシャオロンと彼女を交互に見てニヤニヤとしているが気にするだけ無駄だろう

そのただの幼馴染も鍛錬に参加する気はないらしく隅の方に座ってこちらを見ている

「お前が連れてきたん？」

「向こうが追っかけてきたんだよ」

しんぺい神に拾われたらしい、めんどくさそうにそういうシャオロンだがコネシマは一瞬口角が上がったシャオロンを見逃さなかった

こいつの機嫌がいいのはこれか、とすぐに察したのだろう

「んじゃあ彼女にいいとこ見せなあかんのとちゃうっ？」

「っだから幼馴染つってんだろっ！」

先に動き始めたのはどちらか、お互いの武器が鍛錬場に響く音がする

歯を見せて笑いながら戦う彼等はまさに狂犬だった

(お前が酔い潰れとる時によう話しとった子やろ？)
(ｯ!?う、うっさいねん、くそチワワｯ!!!)