【wrwrd】追っかけトイプードル【sha】 (ページ19)

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19話いつか息絶えたとしてもページ19

ฅᗜ• ﻌ • ᗜฅ「A.side」

〈あらすじ〉(前話)鍛錬場で嫉妬してガバり、手が血だらけになった為手当をしに医務室に行って帰ってきたところ。

『消毒サボっちゃだめだよ』

sho「へいへい、分かりました～」

救急箱を閉じて元にあった位置に戻す、医務室はあまり好きじゃないのか、シャオちゃんはすぐに出口のドアを開ける

sho「ほら、もどろーぜ」

『え、まだ頑張るの？』

sho「あたりまえやろ、ゾムまだ負かしてないし」

置いてくよ、と言わんばかりに足早に出ていくシャオちゃんに追いつく為急いで道具を閉まった。

なんやかんや壁にもたれて待っていてくれるシャオちゃんがいるのはもう知っている

…………

sho「最近戦争少ないな」

歩いて向かう途中、シャオちゃんがおもむろにそう言った

『…？そうなの？』

sho「ん～…よう知らんけどな、割とオスマンとかグルトンが忙しそうにしてるのに開戦の報告もあらへんやん」

『シャオちゃんは……戦争、好きなの？』

何気なしに聞いた言葉
高い天井はなんだか声が響いた

sho「……戦うのが好きになった、なんて言ったら……おまえ怒る？」

〈「……けがするから、やめて」〉

甘い茶色の、男の子にしてはちょっと長かった髪
おっきい向日葵の瞳はいつも不安げに揺れてたのに

今じゃそんな面影全くなくて、むしろ面白そうに揺らめいている

トパーズみたいなそんな宝石の色

『……シャオちゃんが楽しそうなら、それでいいよ』

心の底からそう思った

傷ついてほしいとか、そうゆう訳じゃないけど

〈kn「今が楽しかったらなんでもええねん、よォ覚えとけよプードル」〉

ニカッとした笑みを思い出したから。これからの事はまた考えればいいと

sho「……満点やな」

私の髪を両手で包んでうりうりと撫でられる

『わ、わぁシャオちゃん、今日せっかく大先生に編んでもらったのにっ』

sho「はぁ？オレやからええねん黙って撫でられとけ」

今はこれだけ、この瞬間、私が息をしていれればそれが全てだ。

(「ふーん、それ大先生にやってもらったん」)

(『あ、うん……かわいい？』)

(「……ぜんっっっぜん？」)

(『えぇぇ、そんなぁ…』)