7話 チカチカ。覚えていて ページ7
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zm「ｯやっ…ぱりｯ…」
ゾムさんが座り込んでしまった。なぜだ。
インカムで聞こえたノイズに近い声。それはなんとなくだがうちの弟に似ている気がした。
捏島 孝行。それなりに仲も良いし可愛い弟。仕事に疲れた私の唯一の癒しだった。
たしか弟の愛称がコネシマでよく一緒にいる鬱島くんがシッマシッマと呼んでいた
気付けば私もそう呼ぶことが多くなっていた。
この夢の世界で私の弟がいるのか、ノイズの交じった声でねーちゃんと聞こえた気がして
『(…はぇー…うちの弟イケメンだからなぁ…さぞこっちでも顔面偏差値強いんだろうなぁ…)』
場違い？でもほんとにかっこいい顔してるんだよ
zm「ｯ…なぁ、とにかく帰ろ？傷まみれやし…治療してもらわな、シッマもおんで」
黒猫ちゃんも一緒に軽々と姫抱きされる
やっぱりびっくりして体が固まってしまった。
『ｯあ、えと、あるけますｯ…すみませんｯ(いやだってこの距離はあかんやろｯ!?!?無理無理無理ｯ初対面に何させてんの私ぃぃぃｯ)』
zm「暴れんといて…こっから城まで遠いし……ちょっとごめんな」
首にかくんと衝撃が伝わり、それを理解する前に目の前が暗くなった
『(…起きたら現世で10時とかだったら笑えないなぁ…)』
頼むから8時ぐらいであってくれ…
電車が間に合わなくなるから…
………zm.side
zm「…(ごめん、ごめんな…)」
腕の中でぐったりとする彼女の重みと幼さの残る寝顔を見て頼むからまた前のような日々を過ごせることを願う
《『ｯあ、えと、あるけますｯ…すみませんｯ』》
抵抗はするけど俺を押し返したりはしなかった
相当怯えていたのだらう身体は震えていて
この1ヶ月に何度そうやって謝ったのだろうか
歩かないときつい拷問をくらい、抵抗するともっと酷い事をされたのか
早く見つけてやれなかった自分に反吐が出そうになった
(彼女がシッマの名前を呟いたのなら)
(どうか、アイツのことだけは覚えていてくれ)
ラッキーカラー
あずきいろ
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れい - 続編が公開されていますが、こちらでコメントします。イラストが凄すぎたので！占ツクで見た絵の中で、最高です！小説も絵も上手とか神ですわ() (2022年5月22日 9時) (
レス) @page31 id: c6bb2f889c (このIDを非表示/違反報告)
にた - 更新ありがとうございます！！！今回もすごく面白かったです！！！本当にありがとうございます！！！！！ (2022年1月16日 11時) (レス) @page42 id: 1488c03ef9 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - やったー！！！更新されてるぅぅ！！ありがとうございます！待ってました！ (2022年1月15日 19時) (レス) @page42 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
Moshita(プロフ) - 何回も読むぐらいこの作品が大好きです！いつか続きが出る日までいくらでも読み返します！ (2021年9月15日 12時) (レス) id: 3e1a8a6779 (このIDを非表示/違反報告)
空猫 - 全部の作品読んでます！！もう大好きです！またいつか続きを出してくれると嬉しいです！ (2021年7月1日 18時) (レス) id: 0925ca16ed (このIDを非表示/違反報告)
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