【wrwrd!】空色の姉。【kn】

24話 ヒラヒラ。落ちた羽 ページ24

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あんなことを言ったものの私は早く戻りたくて


どこが孤独で怖かったんだ




真っ暗な空は月に照らせれて濃く碧く輝いてる

ぼんやりと月を見ながら窓にもたれる


『…がいこう、かぁ……』

現世で言う外回り見たいな？失礼のないように腰を低くして愛想笑いを浮かべながら我社の利点を淡々と話す



あれ、私は何をする会社にいたんだっけ



『(…転職転職って、考えすぎたんかなぁ…)』



なんだっけ、ほんとに思い出せない



『……やっぱり、おかしい……こんなとこに居ていい筈がない…』

早く帰らんと、必死に覚えた仕事の内容がパァだ


目に映ったのは羽根ペン。また忘れないように日記をつけなさいと言われて本とペンを置いて出てったのはこの国の書記長という人



金色の尖った先端。



『………』


本やゲームでよくある光景、頬をつねって夢じゃないか確認する

別に頬じゃなくていい、"痛み"があればいいのだ


羽根ペンを手に持ち、真っ白なノートの最後にきっと今から夢から覚めると信じてこう綴った






" これはなんて素敵な夢なのだろう "


" 刹那のような1週間をありがとう "









ｼﾞｸｯ……



腕に真っ黒な戦を引いて次第に赤く液が零れる



『ｯ……ｯたぁ……』



さぁ現世の私よ、もういいだろう

もう目覚めてくれ、早く早く早く







kn「ｯ!!!??ねーちゃんｯなにしてんねんｯ!!!」



『ｯ!!!??』





しまったなぁ。ドア、開いてんだ


いったいいつから居たんだろう




kn「ｯ…なにしてんねんｯて言っとんやろｯ…なんやねんこの傷ｯ!!!?」


怒っている


瞳孔は開かれて、私を鋭く射抜く


血が垂れる腕を掴まれる


強く、強く、掴まれる




kn「なんでｯ……なんｯで……」







あぁ、私は、弟を泣かせてばかりだ

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ラッキーカラー

あずきいろ

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