13話 ポタポタ。涙 ページ13
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『(まままままって冷静に考えたらこれどうゆう状況ｯ!?!?)』
シッマはあの後私のことを強く抱き締めたまま一向に離してくれない
kn「ｯｸ…ﾋｯｸｯ…A、ねｯ、ちゃんｯ」
なんなら泣き出して嗚咽が途絶えない
さっきからずっと、脱水症状にならないか心配
あと過呼吸みたいな泣き方こわいよぉぉ…
『シッマー…どうしたんよぉー…ねーちゃんここおるよー…？』
頭を撫でる、また強く抱き締められる。ち、力も強くなったねぇ…
先程の2人はどこか行ってしまった、空気を読んでくれたのかな
でも正直ありがたい、この意味不明な世界で弟(大人だけど)だけが心の拠り所だ
【「こんなこともできないとは貴様は社会のゴミだｯ！俺に恥をかかせよってｯ…貴様と関わるとろくなことがないｯ」】
上司にそんなこと言われたあの日。あの日からだいぶ疑い深くなってしまった
誰と関わるのも、ゴミと思われてないかを心配して
恥をかかせてないかを心配した
周りから悲壮感が凄いなんて言われて苦笑いしか返せなかった
負の連鎖、ろくなことがない。
『ｯ…ぅ…(ぴ、ぴえん、思い出すだけで涙がｯくそぅ上司めぇぇ…もうやだぁ…)』
弟にも愚痴を言ったことが無かった
親があんな状態で、姉の私まで愚痴を零すネガディブマシーンなんて可哀想すぎる
kn「ｯねーちゃんｯ…ご、めんｯ救けれんくてｯ……もう、大丈夫ｯやからｯ……おれ、がｯ守るからｯ…
…泣いてもｯ、ええん、よ…」
ところどころ掠れた声で、嗚咽を零しながら必死に伝えてくれた
これがもし、あの小さい弟なら、私は絶対に泣かなかった
『ｯあ…うｯ……(ｯくそ、くそ、泣きたくないよごめんよ弟ぉぉぉｯあんなくそ上司のせいで出る涙なんてないのに…あー…もぉぉ〜…)』
でもこんな、よくわからない世界で
大きくなった弟が、弱虫な私をあやす様に背中を撫でてくれるんだから
kn「こら、目、擦ったあかんやろｯ、口も噛むなｯ」
唇を噛む癖、優しくシッマの手が唇に触れて呆気なく阻止される
その瞬間とどめなく涙が溢れてきた
『ｯﾋｯ…ｸ…(くっそぉぉこれでこの夢が覚めたらまたあれと関わらなあかんのやろぉぉー？もう無理転職しよう…)』
(小さい頃から泣くのが嫌で、唇を噛むのが癖だった)
(なんでわかったの)
ラッキーカラー
あずきいろ
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れい - 続編が公開されていますが、こちらでコメントします。イラストが凄すぎたので！占ツクで見た絵の中で、最高です！小説も絵も上手とか神ですわ() (2022年5月22日 9時) (
レス) @page31 id: c6bb2f889c (このIDを非表示/違反報告)
にた - 更新ありがとうございます！！！今回もすごく面白かったです！！！本当にありがとうございます！！！！！ (2022年1月16日 11時) (レス) @page42 id: 1488c03ef9 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - やったー！！！更新されてるぅぅ！！ありがとうございます！待ってました！ (2022年1月15日 19時) (レス) @page42 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
Moshita(プロフ) - 何回も読むぐらいこの作品が大好きです！いつか続きが出る日までいくらでも読み返します！ (2021年9月15日 12時) (レス) id: 3e1a8a6779 (このIDを非表示/違反報告)
空猫 - 全部の作品読んでます！！もう大好きです！またいつか続きを出してくれると嬉しいです！ (2021年7月1日 18時) (レス) id: 0925ca16ed (このIDを非表示/違反報告)
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