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「適当なもんしか作れないけど、朝ごはん食べる？」
と目黒さんはあくまでも平常運転だった。
「あ、ありがとうございます、私もお手伝いします」
さすがになにもかもやらせるわけにはいかない。
「夫婦じゃん」
また目黒さんは笑って、こっち、とキッチンへ案内してくれた。
「ん〜、じゃあAはソーセージ切って」
「了解です！」
誰かとひとつのことを一緒にやる、なんてこと私にはこれまでで何回あったのだろう。
あぁ、こういうことが、幸せなのかな と思ったりもした。
横で目黒さんは華麗に卵焼きをくるくるしている。
「目黒さんお料理できるんですね」
「ん〜、実はね。働いてる時は料理できないキャラ作ってるからなんか悔しくなってするようになった」
女に貢がせる為にはそんなキャラ作りも必要なのか、
母親はこうやって沼にハマって抜け出せなくなったのかもしれない。
そんなことを考えながらソーセージを切っていた。
………少し切りすぎたのかもしれない。
「ちょっ…A！ちょちょちょ！！」
目黒さんの慌てた様子を見て我に返った。
「えっ！すみません考え事してて…」
たこさんウィンナーになるつもりのソーセージは、いつの間にかみじん切りレベルになっていた。
「ソーセージみじん切りする人はじめて見たんだけど…」
目黒さんは口に手をやってクスクスと笑っている。
こっちだってわざとやっている訳ではない。
「いい？俺といる時は余計なこと考えたらダメ。Aが辛くなるだけじゃん」
そう言って目黒さんはフライパンに油を敷いていく。
ほら、危ないから避けな、と言いながらみじん切りソーセージをフライパンに流し込んでいた。
この人やっぱりメンタリストなのだろうか。
私の気持ちを全部くみとってくれる。
この人についていこう、と決めたのはこの朝だった。
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綾音(プロフ) - できる男、目黒蓮。優しすぎて心持ってかれましたっ。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月29日 0時) (
レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - sstさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！ 続編もいつか書きたいですのでお待ちいただければ(//∇//) その間は想像しちゃってください笑 (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！めめなべいいですよね私1番めめなべが好きなんです！笑 続編も書きたいと思ってるので頑張ります！ありがとうございます(；▽；) (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 久々に心がぎゅっとなる小説でした…。めめなべ好きなのでめちゃくちゃ感動です。どなたかコメント乗せてらっしゃいましたが、私も続きが気になります…。是非何かの機会にでも書いてください。今後も応援してます！ (2020年3月11日 2時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ノアさん» はい。ノアさんの作品をまた読みたいです！ (2020年3月9日 12時) (レス) id: 72e293f127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2020年3月3日 16時
