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やがてお互いに目が覚め、少し遅めの朝食をとる。
「そういえば目黒さん、なんでホストしてるんですか？」
何気なくするいつもの朝食中の雑談だと思って質問をした。
でも目黒さんは、どこか切ない表情をしながら、少し下を向いて言った。
「この前Aがさ、食べ方綺麗って褒めてくれたじゃん」
なんだかそのしんみりした空気の中で、私は はい、とだけ答えた。
「俺、世にいうお金持ちのお坊ちゃん、ってヤツなんだよね。親が大手の社長なの。ずっと、親にはしつけられてきたんだけど、サッカーがどうしてもやりたくて。許される反抗って言ったら本当にそのくらいだったかも」
目黒さんが、そんな人だったなんて と思った。 なにか、なにか自分の中で引っかかるものを今は考えないように投げ捨てた。
「どうしても、父さんの会社引き継ぎたくなくて。家飛び出したんだけどさ、そりゃ勿論金なくて。手っ取り早く稼げるっていったら夜の仕事かな〜って、今考えたら餓鬼みたいな考えだけどさ」
目黒さんは、哀しそうに、口角を上げた。
「それでも今は後悔してないんだ。俺ってやりたいように生きたいんじゃねえのかな」
そうなんですね、と返すと、目黒さんは私の目をしっかりと見て言った。
「この前Aの大切な人が、出会っちゃいけない運命だったんだよ、…って言ったって言ってたよね」
ドキリ、と心臓が鳴った。翔太くんのことを目黒さんから話すのは初めてだった。
「俺、運命ってあるって思ってんだよね」
ふは、とどこか妖しく笑う目黒さん。
「俺、Aのこと、拾う前から知ってた って言ったら、どうする？」
「……………え？」
少しだけ笑う目黒さん。 私は目黒さんが何を言っているのか、全く分からなかった。
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綾音(プロフ) - できる男、目黒蓮。優しすぎて心持ってかれましたっ。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月29日 0時) (
レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - sstさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！ 続編もいつか書きたいですのでお待ちいただければ(//∇//) その間は想像しちゃってください笑 (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！めめなべいいですよね私1番めめなべが好きなんです！笑 続編も書きたいと思ってるので頑張ります！ありがとうございます(；▽；) (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 久々に心がぎゅっとなる小説でした…。めめなべ好きなのでめちゃくちゃ感動です。どなたかコメント乗せてらっしゃいましたが、私も続きが気になります…。是非何かの機会にでも書いてください。今後も応援してます！ (2020年3月11日 2時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ノアさん» はい。ノアさんの作品をまた読みたいです！ (2020年3月9日 12時) (レス) id: 72e293f127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2020年3月3日 16時
