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落ち着きを取り戻した私をみて、目黒さんはそっと私の肩を持って、
「ほら、俺いるから」
と言っては、私の頬に流れていた涙をぬぐった。
また目黒さんは優しい笑顔で私を安心させてくれる。
「私、何度も同じ夢を見るんです」
目黒さんになら、話してもいいと思った。
全て話せるわけじゃなあけど、いつか全て話せるようになるまで。
少しずつでいいから、私のことを知って欲しい。
「私にも、大切な人にがいたんです。ずっと私のことを一番に考えてくれるような人でした。いつも笑ってて、いつも抱きしめてくれるような優しい人でした。」
目黒さんは、その人が翔太くんと知っているのだろうか。
いっその事、目黒さんにバレてしまう日が来るのかもしれない。
「目黒さんが私を拾ってくれたあの日みたいに、雨が降ってたんです。そんな日に、いつも笑ってたその人は泣きながら私に言いました。出会っちゃいけない運命だったんだよ 、って」
目黒さんは優しく うん、 とだけ返した。
「私は彼に物凄く迷惑をかけてました。それでも、彼とずっと一緒にずっと隣で生きていくと思っていたんです、そうやって彼を頼りすぎていたから、きっと天罰だったのかな、って思いました」
「っ、そんなことない」
目黒さんが急に口を開いた。少し、切なそうな表情をする目黒さんが目の前にいた。
「あ、ごめん、きっと事情が、あったんじゃないかな、その人にも」
「……そうなん、ですかね」
目黒さん、顔に出やすいタイプなのだろうか。
なんだか焦っている目黒さん、もしかして翔太くんくんのこと、何か知っているのかと思った。
それでも今、聞く資格は私にはなくて。
今、目黒さんの前で翔太くんの名前を出したら、今まで捨てられた、という自分をまるで正当化しようとしてきた自分にも嫌われそうで。
「…そうだといいんですけどね、あ、夜食食べます？」
そういって笑ってみたりした。
「……ありがとう、」
そういって立ち上がり、レンジを開く目黒さんの横顔が
どんな言葉を飲み込んだのか、私にもなんとなく分かる気がした。
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綾音(プロフ) - できる男、目黒蓮。優しすぎて心持ってかれましたっ。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月29日 0時) (
レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - sstさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！ 続編もいつか書きたいですのでお待ちいただければ(//∇//) その間は想像しちゃってください笑 (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！めめなべいいですよね私1番めめなべが好きなんです！笑 続編も書きたいと思ってるので頑張ります！ありがとうございます(；▽；) (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 久々に心がぎゅっとなる小説でした…。めめなべ好きなのでめちゃくちゃ感動です。どなたかコメント乗せてらっしゃいましたが、私も続きが気になります…。是非何かの機会にでも書いてください。今後も応援してます！ (2020年3月11日 2時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ノアさん» はい。ノアさんの作品をまた読みたいです！ (2020年3月9日 12時) (レス) id: 72e293f127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2020年3月3日 16時
