41:ドSコンビの登場 ページ41
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「(…別に、失恋したわけでもない。
それに、これは私の憶測にすぎない話であって。)」
なのに、なぜこんなにも気分が晴れないのか。
「よお。しけた面してんなぁ。」
「相変わらずのブサイク顔ですねィ。」
頭上から降ってきた声に、私は顔を上げた。
今日は、とてもじゃないけど、このドSコンビに構っている暇はない。
「この顔は生まれつきです。」
そう言いながら、私は2人の間を通り抜ける。
「(晋助に聞こうにも聞けない。)」
私はため息を吐き、下駄箱で靴を履き替えた。
*
お昼時の静かな屋上。
「なぁ、Aちゃーん。どうしたの、そんなに悲しそうな顔してー?」
「あぁ、もしかして高杉の野郎に振られやしたか?」
私を挟んで、私のお弁当を横取りする銀時と総悟。
総悟に関しては、私が手渡したお弁当も平らげているというのに…。
「銀時。」
私はここで、言いかけた台詞を飲み込んだ。
本人に聞かないと意味がないから。
「…好きな人っていた?」
だから、本題から逸らした。…ある意味、逸らしきれていない感もあるけど。
「さー、どうだかな。…気になるなら、可愛くお願いしてみやがれ。」
「あっ、結構です。」
こんなことを聞くなんて、やっぱりダメだ。
「大方、お前ぇさんが何言いたいのか、見当はつくけどな。
それは自分で聞いた方が良いぜ。」
ごちそーさんと言いながら、立ったついでに私の髪の毛を撫でた銀時。
さらっと、汚れた指で私の髪の毛を触りやがった。
「…何でィ。俺だけ仲間はずれですかィ。」
最後の一つであるたこさんウィンナーを口に含んだ総悟。
あっ!と気がついた頃には、遅くて。
「欲しいなら、可愛くお願いしてみやがれィ。」
そう言いながら、総悟はたこさんウィンナーを私の顔へ近づける。
「あっ、結構です。」
そう返した私に、総悟はつまらなさそうな顔を浮かべた。
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クルルモンキー - クッ!敵わぬ!どうしても鼻血がッ! (2018年7月24日 21時) (レス) id: 5f81d4602a (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - narutokun0531さん» ありがとうございます!これからもっとドSっぷりを披露していきますね! (2017年9月11日 1時) (レス) id: ceb1c5f540 (このIDを非表示/違反報告)
narutokun0531(プロフ) - すごく面白いです、総悟のドSっぷりがたまりませぬっっ!! (2017年9月9日 0時) (レス) id: b0e0a6ed6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sakura_duki3
作成日時:2017年9月3日 20時