検索窓
今日:18 hit、昨日:6 hit、合計:48,589 hit

35:それは前兆と急変 ページ35

.

「(はー。散々だった…。でも、楽しかったな。)」

ただいまー。と声をかけながら、私は息を吐いた。
ポタポタと聞こえてきた水音に違和感を持ち、台所を覗く。

「?」

シンクから水は漏れていない。
もしかして。と思い、お風呂場に向かった。

脱衣所にあるカゴの上に乗った晋助のシャツ。
お風呂場からシャワーの水音は聞こえない。

「晋助、入ってる?」

声をかけてみたものの、返事はない。

「(シャワーの栓がゆるいのかな?)」

私はお風呂場のドアを開けた。

「晋助!」

お風呂場で倒れてる晋助の姿が目の前にある。
そして、うっすらと赤く染まっている液体。

私は近くに置いてあるタオルを取り、晋助の体を覆った。

目から血が流れ出ている。
とりあえず応急処置をしようと、私は晋助の腕を自分の肩に回した。

「(洋服と…あと、新しい眼帯を出さないと。)」

晋助をソファの上に寝かし、私は晋助の部屋の前に立つ。
少し間を置いて、失礼します。と小さく呟きながらドアを開けた。

クローゼットから洋服を取り、テーブルに置いてある新しい眼帯を手に取る。
その時、茶封筒の側に一枚の手紙があることに気が付いた。

それは、銀八先生が晋助宛てに送った茶封筒。
ふと目に入ったキーワードは、とてもじゃないけど平和なものじゃなかった。

「って、それより晋助!」

私はドアを閉めると、晋助を寝かせたソファの元に向かう。
晋助の目の上に乗せたタオルは、真っ赤に染まっていた。

36:哀しみに満ちる訳→←34:やっぱりブレない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:銀魂3z , 沖田総悟/高杉晋助 , ラブコメ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クルルモンキー - クッ!敵わぬ!どうしても鼻血がッ! (2018年7月24日 21時) (レス) id: 5f81d4602a (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - narutokun0531さん» ありがとうございます!これからもっとドSっぷりを披露していきますね! (2017年9月11日 1時) (レス) id: ceb1c5f540 (このIDを非表示/違反報告)
narutokun0531(プロフ) - すごく面白いです、総悟のドSっぷりがたまりませぬっっ!! (2017年9月9日 0時) (レス) id: b0e0a6ed6b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜月 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sakura_duki3  
作成日時:2017年9月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。