今日:20 hit、昨日:9 hit、合計:96,650 hit
小｜中｜大
47 ページ48
家に着いて、ベッドに倒れた。
最近干したばかりの布団が柔らかくて気持ちがいい。
気付けば、頭の中で今日の帰り道に話した内容を思い返している。
元カレのことを誰かに話す日が来るなんて思っていなかった。
私にとって一番辛くて、苦しくて、大切な思い出を話すなんて。
泣かなかった。
楽しい思い出みたいに笑って話せた。
結局振られちゃったんだけどね。
なんて、ふざけた調子で言えた。
どうしたんだろ、私。
辛いはずなのに、辛くない。
悲しいはずなのに、悲しくない。
一年前の私なら夢に出てきて泣いてたはずなのに。
大人になったって、こういうことなのかな。
倫也に別れを告げられたあの卒業式の日から、私は成長したのだろうか。
ねぇ、ふみ、裕貴。
もう一度会ったときお酒を飲みながら笑って話せるかな。
大人になった倫也とも、もう一度友達になれる気がする。
今なら彼の前で心から笑って話せると思う。
いつか、
四人の思い出を、四人で語り合いたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫さま2代目(プロフ) - 突然のコメントですみません。この作品はとても面白くて大好きです。もし良ければ、先生が高熱で倒れるというシチュエーションのお話を書いてもらえませんか？ (2019年12月5日 16時) (
レス) id: b829960b29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麦 | 作成日時：2019年9月1日 21時
