検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:911 hit

10話 ページ10

イフェ視点

「う、うーん、仲良しだとは、思うよ〜」

歩きながらのこと。
レイにあたしたちの仲について聞かれ、お姉ちゃんはぎこちなくもそう答えた。

……あたしのせいね。あたしが弱くなかったら、こんなこと言わせないで済むのに。

考えていることが勝手に伝わってくれたらいいのに、なんて。いや、やっぱりいいわ。

しばらく歩いて着いた先はカエルタマゴが何匹かいて……お店がやっているみたい。近くには電話ボックスのようなものも見えた。

「デミ、デミ!ここはお土産屋さんデミ!」

「わ〜おみやげ〜?何があるの?」

「コレとかコレとかコレとかデミ!」

「……色々あるな」

「あ、これとかかわいいねえ」

お姉ちゃんがかわいいと言ったのは……変なぬいぐるみだった。顔の部分がカエルタマゴの……

「欲しいのか?」

「チケットと交換デミ〜」

「チケットか〜……持ってないよね」

あたしたちは手荷物とか持ってないし、歩いている最中もチケットというものは見当たらなかった。

「うーん……」

「まあ……持ってないものは仕方ないだろ」

「他に交渉できそうな物もないしね〜」

「……売り切れとかはないでしょ、さすがに」

なんとか捻出した言葉がこれだ。……普通の人だったらもっと気の利いたことが言えるんだろうな。

「ウィンドウショッピング、まいどデミ〜」

何を思ったのかカエルタマゴはあたしたちに言う。
その声を背に、あたしたちはお土産屋さんを後にした。

11話→←9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こるみこ(プロフ) - ぽぽさん» それは違うぞ!(別作品じゃねーか) (5月30日 16時) (レス) id: 7ba100dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - こるみこさん» そうでしたねダンゴムシはカブトムシになるんでした(?) (5月30日 16時) (レス) @page28 id: 8fec33f08b (このIDを非表示/違反報告)
こるみこ(プロフ) - ぽぽさん» なりませんよ!!?!?(ポ〇モンネタである) (5月30日 13時) (レス) id: 7ba100dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - ダンゴムシって武者になるんですね……! (5月30日 13時) (レス) @page26 id: 8fec33f08b (このIDを非表示/違反報告)
こるみこ(プロフ) - ぽぽさん» わーっっっありがとうございます! (5月29日 16時) (レス) id: d6af02b0d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こるみこ x他1人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年5月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。