仲直りマニュアル。【緑】 (ページ14)

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牛丼をかきこんでから、ショッピングモールへと駆り出す。

「わたし服見たいな〜」

大「ほんなら服屋見に行こかぁ」

「うん〜」

休日の商業施設。

家族連れやカップル、友達同士でとても賑わっていて久しぶりにテンションが上がる。

隣には大好きな忠義がいるんだし。

私はルンルン気分で、目に留まったお店に入った。

「うわ可愛い〜
今日いっぱい買っちゃおうかな…」

大「おーええやん」

忠義はふわぁと大きいあくびをしながらそう言った。

…せっかく楽しいデートなのに、あくびしないでよ。

ルンルンだった気分に少しだけもやがかかる。

それでも入ったお店の服があまりにも可愛かったから、それどころじゃなくなった。

「これも可愛いな…
えーでもこっちも可愛いっ」

大きい花柄のワンピースと、白を基調とした清楚めなワンピース。

とっても好み。

思わずその二つを手に取る。

「ねえ忠義っ」

片方の服を肩から合わせて、忠義の方を振り向く。

大「んー？」

…あ、

…もう無理かも。

そこにいたのは、気怠そうな返事をしながら携帯をいじる忠義。

私の方には目もくれない。

私の中の何かがボロっと崩れ落ちた。

あくびはするわ、携帯いじるわ、せっかくのデートなのにどこにでもある牛丼屋行っちゃうわ。

…ワクワクしてるのは私だけ？

頑張ってオシャレして、いつもよりメイク張り切って、

前に忠義が嫉妬した時に言ってた
まつ毛くるんだって、頑張ったのに。

こんな楽しみにしてたのは私だけ？

…嫌になる。

「っもういいや」

大「えっ？」

「今忠義と一緒にいたくない」

大「えっ、A…っ」

「1人にさせて」

私の悪いところは、話し合いもせずに、
自分勝手に行動してしまうこと。

でも忠義には自分で気づいてもらいたい。

自分のどこが悪かったのか、どうして私がこうなってるのか。

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