ケース�ぅ如璽� ページ13
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「面白かったね〜」
大「想像以上やったわぁ」
休日、久しぶりに忠義とデート。
同棲してる上に2人ともインドアだから、なかなか外に出る事がないんだけど
今日は観たい映画があったため、デートをすることになった。
やっぱりデートは何年経ってもウキウキするもので、
いつも以上にお化粧頑張ったし、
新しく買ったレースのブラウスも着た。
…忠義はまだ何も言ってくれてないけれど。
「この後どうする？」
大「ちょうどお昼時やし、どっか入るか」
「そうだね」
休日のお昼時。
人がごった返しで、どこの飲食店も待ちそうな雰囲気。
「何がいい？」
大「えーなんでもええかなぁ」
「ねぇ、なんでもいいが一番困るってば」
大「Aはなんかないの？」
「んー…和食系？」
大「えー俺和食全然気分じゃない」
「なんでもいいって言ったくせに」
大「和食は違ったわ」
「えーじゃあどうしよう」
大「あっ、近くにパスタうまい店あるって聞いたことある。そこ行く？」
「おーそうしようっ」
忠義に連れられ、着いた矢先のパスタ屋は。
大「うわ…」
「まじか」
大行列。
店の端から端までびっしりと列ができている。
大「…やめとく？」
「だね…これは無理だ」
大「やばい腹減ってきた」
「早く入っちゃおう、どうしよかな」
大「並ばんところ言うたらー…あ！」
またまた忠義は閃いたのか私を連れて歩き出す。
そして着いたその先は。
「…え？」
大「早くて、すぐ食える言うたらここやろ！」
オレンジ背景に青のストライプが入った看板が有名な牛丼チェーン店。
大「和食やし、早いし、ここでええ？」
ちゃんと私の意見も聞き取ってくれてる、
それに並ばなくて済む。
でも…
久しぶりのデートなのに牛丼かぁ。
「…うん、いいよ」
でもこんなキラキラした目で見られたら、
断るなんてできないよ。
モヤモヤした気持ちのまま、私は頷いた。
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作者名：樹凛
| 作成日時：2021年4月30日 16時
