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大「次から飲み会の時は、昨日みたいに潰れるまで飲まへん。
ちゃんとAに連絡するし、
Aを不安にさせへんようにする」
「…うん」
大「…ていうか、しばらくは女の子おる飲み会行かへん」
「そこまで言ってないよ」
大「いや、俺の中のケジメ。
…Aしか好きちゃうねんから、ほかの女の子と関わる必要ないねん」
「極端すぎる」
大「ううん、そんぐらいAを大切にしてるってことやから、」
真っ直ぐに目を見つめられてそんなことを言われる。
ドキドキしないわけがなくて、
怒りの感情が少しずつ溶かされていく。
「気をつけてね、次からは」
大「おん…ていうか、ほんまにもう行かへん」
「えぇ」
大「だってずっと連絡返ってこやんかったんやろ？
そんなん俺やったら気狂ってるわ」
「…ふは、ほんとあの恐怖は体験してほしい」
大「無理無理、体験したくないし、もう体験させへん」
「言ったよ？？」
大「もちろんや」
さっきまで煮えたぎっていた怒りの感情はどこへやら。
代わりに昨日一緒にいられなかった寂しさが襲いかかってきた。
「…ぎゅ、して」
大「はぁ…もうほんま可愛いな」
"おいで" と王子スマイルで手を広げてくれる。
私はそこはダイブした。
忠義の温もりと匂いに包まれ、心の底からじんわりとあたたまっていく。
忠義の大きい手のひらが私の頭を優しく撫でてくれる。もう喧嘩なんてとっくに終わってた。
「…横山、さん？初めて見たよ」
大「あーついに会ったか」
「色白かった」
大「せやねんせやねん、美少女にも劣らんほど肌綺麗ねん。うわーこれ週明けめっちゃダル絡みされるわ」
「なんで？」
大「Aと初めて会ったから。
お前かわええ彼女おるなぁ〜って一生言ってきそう」
「わ、私モテモテじゃん」
大「もう横山くんをこの家に来させることせえへんもん！」
もう和佐さんのことなんて忘れた。
だって忠義が好きなのは、私だけだもん。
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作者名：樹凛
| 作成日時：2021年4月30日 16時
