23. ページ23
・
ゲームが一通り終わって、相変わらずウダウダと話す。
しばらく会っていなかった分、話すこともたくさんで、すごく盛り上がった。
中学の頃より今の方が仲良くなってる気がする。
丸「ちょっとお手洗い行ってきますぅ〜」
話が一旦落ち着いたところで丸山くんがお手洗いに行き、そのタイミングでそれぞれが携帯を確認し出す。
私もずっと見ていなかった携帯を開くと、同窓会の男子からのメッセージが数件きていて、少しモヤっとした気持ちが広がった。
返さなきゃいけないという重荷がかかるからだ。
…それに、相変わらず意中の人からは連絡がないし。
横「ぷはっ、笑
Aちゃんのストーリーに反応きとるわ」
「え?」
突然目の前の横山くんが吹き出し、私に画面を向ける。
横「ヒナから、笑」
心臓が止まりそうになった。
思わず横山くんの手から携帯を奪い取って画面を確認する。
《22:05
村上:お前Aちゃんとおるんか?》
《22:14
村上:なんで俺誘わんねん》
《22:16
村上:お前Aちゃんに飲ませたんちゃうやろな?》
《22:18
村上:俺も行く。位置情報ちょうだい》
心臓が止まりそうだった。
分刻みで届いている村上くんからのメッセージ。
最後の一文を読んだ途端、手が震えた。
横「彼女ちゃうのにどんだけ心配すんねんコイツ、笑」
横山くんは笑いながら私の手の中から携帯を取った。
横「でも来たがってるから呼んでもええ?」
私は光の速さで頭を縦に振った。
「村上くん…呼んで欲しい」
会いたいよ、村上くん。
早く来て。
机の下ではみっちゃんから膝をツンツンと叩かれ、驚いてみっちゃんの方を向くと、全てを悟った表情を浮かべていた。
…さすが親友。
言わなくてもわかってくれたのかな。
・
275人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樹凛(プロフ) - やんさん» コメントありがとうございます。本当にモチベーションに繋がるので感謝しかないです(;;)村上さん話また描く予定ですのでこれからもよろしくお願いします! (2021年1月9日 2時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 今回もすごくキュンキュンしました!また村上くんのお話お願いします!いつも楽しみにしています!よろしくお願いします! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 251f0f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
樹凛(プロフ) - やんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!応援よろしくお願いします^^ (2020年11月9日 11時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 前回の作品、おもしろかったです!今回も楽しみにしています! (2020年11月8日 18時) (レス) id: 251f0f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:樹凛 | 作成日時:2020年11月8日 13時