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『この先生の名前は!』
『はいはいはい!吉永先生だ!』
『ここは何室でしょうか!』
『視聴覚室!!』
意外にもクイズ大会は盛り上がっていた。
肝心の写真は、先生の顔だったり教室の写真だったりで一安心。
私たちも手は挙げないでも、ドリンクを飲みながらクイズを楽しむ。
だってずっと男子が答えてるんだもん。
「視聴覚室懐かしっ!」
よ「よくあそこで練習したよね〜」
み「吹奏楽部ね、笑
楽しかったな〜」
「一日だけでいいから中学戻りたいな〜」
よ「わかるー、なんだかんだ楽しかったよね」
長い授業も、キツかった部活も、怖い先生も、
今となっては愛おしくなる存在だ。
なんだか穏やかな気持ちになって、気分良くスクリーンに視線を移した時。
『では次の問題です!
このクラスは1年何組でしょうか!?』
司会の元気な声と共に写真がスクリーンに映し出された瞬間、
全身の血の気が引いた。
でかいスクリーンに映し出された写真、
それは私が給食を必死で食べているのをバックに、クラスメート全員が内カメで撮っているものだった。
・・・これ、覚えてる。
____ みんなで写真撮りたいのに、ぽちゃ子まだ食べてるじゃん
____ もうそのまま撮ろうよ!
終業式直前、1年のクラスが終わる頃だった。
みんなで写真を撮ろうとなっている中で、私はまだ給食中で。
そのまま撮られた一枚の写真。
必死にご飯をかき込んでいる丸いシルエットが醜い。
み「え、ちょっと・・・」
よ「は?」
反応しているのは親友2人だけじゃない。
会場全体がザワザワし始めて、たくさんの視線が私に突き刺さる。
気分は最悪に落とされた。
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樹凛(プロフ) - やんさん» コメントありがとうございます。本当にモチベーションに繋がるので感謝しかないです(;;)村上さん話また描く予定ですのでこれからもよろしくお願いします! (2021年1月9日 2時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 今回もすごくキュンキュンしました!また村上くんのお話お願いします!いつも楽しみにしています!よろしくお願いします! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 251f0f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
樹凛(プロフ) - やんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!応援よろしくお願いします^^ (2020年11月9日 11時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 前回の作品、おもしろかったです!今回も楽しみにしています! (2020年11月8日 18時) (レス) id: 251f0f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹凛 | 作成日時:2020年11月8日 13時