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横山さんは半目のまま冷蔵庫からわんさか缶ビールやチューハイ、ウイスキーを持ってくる。









「もう・・・」









横「やってさぁ・・・」









二人でソファに腰掛ける。









ちょっと横山さん酔い冷めてきたかな。









横「もう寂しすぎて、酒に頼ってまうわ」









あぁ、

そっか。








こんなに横山さんが酔うのは、

弟が巣立っていく寂しさからなんだ。









それだけ家族のことを大切にしていて、想っているんだ。









隣で天井を見つめながら切なそうな表情をする横山さんを見ると、

なんだか私まで切なくなった。









・・・支えたくなった。









なんておせっかいすぎるよね。









横「だってさぁ、今まで隣で兄ちゃん兄ちゃん言うてた奴が

一家の大黒柱になるんやで?」









「そうですね・・・

でも弟でそんなこと言ってたら、将来子供できて巣立ったときどうするんですか」









横「・・・確かに。

俺引き留めてまうかも」









「こらこら、笑

だから、ね!

今のうちに慣れとかないと!」









私は自分の鞄の中からまだ口をつけていない水を横山さんに手渡した。









「お酒に頼らないで、独り身頑張りましょう?」









これは私にも言えること。


お母さんの言うとおり、そろそろいい年だし結婚も視野に入れていかないとなぁ、って。









横「ありがとう・・・

こんなんに付き合わせてごめんな、Aさん」









「いいえ〜

私も顔合わせでモヤモヤしたんで」









横「あーなんかお母さんが言うてはったよな、

こういう出会いもありとかなんとか」









「あーもう忘れてください!!

うちの母、恋愛脳なんで・・・」









横「・・・まぁでも、

兄と姉同士仲良うしよや」









ふっと横山さんの方を見ると、

急いで私から目線をそらして、水をグビグビ飲んでいた。









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樹凛(プロフ) - 音さん» ご指摘ありがとうございます、、!すぐに治してきます( ; ; )本作品も最後まで読んでいただきありがとうございます。次作もよろしくお願いします^^ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) 物語一気に読んじゃいました。 物語は完結してしまいましたが...。 その後の2人が気になります。 (2020年10月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22.のここの部分 寝ぼけなまこのまま近づく。 これ正しくは寝ぼけまなこのまま近づく。ではないんでしょうか? (2020年10月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
樹凛(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます。本当だ、誤字してる、、ご指摘ありがとうございます、すぐに治します(;;) (2020年8月3日 0時) (レス) id: 1075a57e8f (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - はじめまして、横山さんの本名ですが侯隆です、お節介かもしれませんが気になってしまって… (2020年8月2日 23時) (レス) id: 64180e0027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:樹凛 | 作成日時:2020年7月30日 11時

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