第15話 朝 ページ16
実は隣の部屋だったとかいう展開になる事を少し期待していたAだが、内装や間取りが違ったのでそれは無いと思っていた
『(ちょっと嬉しい！…でも学校に近いから住んでる先生は他にもいるかもしれないよね…)』
ぬか喜びした所で眠くなり、ベッドへもぐり込んだ
『(さっきは気付かなかったけどお布団からも相澤先生の匂いがする…)』
少しドキドキしたが温かく包み込んでくれるベッドの中ですぐに眠りについた
朝方5時、玄関の扉の開閉音で相澤が目を覚ました
相澤「(…帰ったのか？)」
起き上がって寝袋から抜け出るとリビングのテーブルの上に一言だけの置き手紙が残されている事に気が付く
“お部屋の鍵、お借りします”
その文面からまたこの部屋に戻って来る事が窺えた
相澤「もう少し寝るか…」
再び寝袋に入り、眠りについた
相澤が次に目を覚ました時にはリビングに朝ごはんの良い香りが漂っており、Aがキッチンに立っているのが見えた
まだ眠い目を擦りながらもぞもぞと寝袋から出るとAが振り向いた
『あ、相澤先生おはようございます』
相澤が用意した部屋着を着て髪を一つに纏めた姿が何故かとても魅力的に見えて完全に目が覚めた
相澤「おはよう…ございます」
『あの…余計な事かと思ったんですけど、朝ごはんを作ったので良かったら一緒に食べませんか？』
相澤「…ありがとうございます。じゃあ顔洗ってきます」
相澤がリビングに戻って来るとテーブルの上には炊きたてのごはん、味噌汁、焼鮭、だし巻きたまご、ひじきの煮物が並んでいた
椅子に座り、手を合わせて食べ始める
相澤がこんなにちゃんとした朝ごはんを食べるのはいつぶりだと考えているとAが口を開いた
『あの…私、昨日の事…最後の方をあまり覚えていなくて…何があったのでしょうか？』
相澤が昨日の事を説明する
相澤「…で、俺の家に泊まってもらいました」
『そうだったんですね…ご迷惑をおかけしてすみませんでした』
相澤「いえ…別に迷惑だとは思ってません。美味しいごはんも作って貰えたし」
『ありがとうございます…相澤先生…私、先生にお礼をしたいんですけど何かして欲しい事はありませんか？』
相澤「いや、特には……あ…」
『…？』
相澤はプレゼント・マイクに貰ったチケットの事を思い出し、Aに渡した
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さくら(プロフ) - エワビさん、とても嬉しいお言葉をありがとうございます！ (2021年8月27日 22時) (
レス) id: 4e23a63de8 (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すっごいすこでした (2021年8月27日 16時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - sumeshiさん» sumeshiさん、こちらこそ読んでくださって本当にありがとうございます。妄想のままに書いているし、稚拙な文章で大変恐縮ですがこれからもよろしくお願いします。 (2021年6月2日 0時) (レス) id: 4e23a63de8 (このIDを非表示/違反報告)
sumeshi(プロフ) - 更新してくださりありがとうございます！そして、素敵なお話を作ってくださり、ありがとうございます！このお話が好き過ぎて何度も読み返してます！これからも楽しみにしてます(^-^) (2021年6月1日 23時) (レス) id: 6aab4e78fc (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - sumeshiさん» sumeshiさん、はじめまして。毎日楽しみにしてくださってありがとうございます。先程最新話を投稿致しましたので良かったらご覧ください。 (2021年6月1日 22時) (レス) id: 4e23a63de8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2021年5月5日 2時
