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sideA


虫「僕さ、10年前のことAにちゃんと謝りたくて今日は来た」



A「そんな昔のこと、もう忘れたから大丈夫だよ」



虫「僕、何も知らずにAに最低なこと言ってしまったことを反省してるんだ。

借金のこととか何も知らずにただAが現実から逃げてると思って、ひどいことを言ってAを傷つけた。

許されないことだってわかってるけど、本当にごめん」



A「なんで借金のこと知ってるの?」



虫「桜ちゃんが玲奈ちゃんは苦労人だ、18で借金の返済のために働き始めて、大学も卒業してるんだよって教えてくれた」



桜か、、、




もう泣きそう。



泣きそうなのはきっと、酔ってるせいだ



A「あのクリスマスの日に正直に太紀くんに伝えなかった私も悪いし、もう謝らないで。」



虫「それなら、そんな泣きそうな顔しないでよ…ここじゃなくて、2人でちゃんと話したい。今日何時に終わるの?」



A「ごめん、今日、アフター入ってて。たくさんボトル入れてくれてる人だから断れない…」



虫「明日は?」



A「たぶん、またアフター入るから無理」



虫「わかった、また今度来る」


そう言って太紀くんは帰っていった。


外で会ったら本当に取り返しのつかないことになりそうで、私は心が潰れそうだった。

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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時

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