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クリスマスは太紀くんと過ごした。

私は一応、プレゼントとしてマフラーを用意した。

高校生のデートなんて洒落たことはできないけど、2人で水族館に行った。

イルカショーを見て、大っきい水槽を見て


私は気づかないうちに呟いてた。



A「この魚たちは一生ここに閉じ込められて海に出れないのかな。」



自分の今の自由にできなくて、縛られる状況と重ね合わせて言ってしまった。


虫「そんなことないよ。いつかは海に出れるし、彼らはここにいることに幸せを感じているのかもしれない」



太紀くんは私を安心させるように手を握った。



繋がれた手から熱が伝わってきて、私のドキドキは止まらなくなった。


水族館を出て夜は少しオシャレなレストランに行った。


高校生にはオシャレすぎて私と太紀くんは緊張しっぱなしだった。


食事も終わって、デザートを食べていると、太紀くんがカバンから何かを取り出した。


虫「はい、これ、安物だけど‥クリスマスプレゼント」


A「開けていい?」



虫「うん、開けてみて」



小箱から出てきたのはピンキーリング。


つけてみると


私の指にピッタリはまって、とっても可愛いデザインで本当に嬉しかった


太紀くんは不安な目でこちらを見ていて



虫「気に入った?」



A「うん!一生つける!」



虫「よかったぁ、女の子へのプレゼントとかどうすればいいかわからなくて迷った笑」



A「私からもプレゼント!」



虫「え、うれしい!」



茶色を基調としたチェックのマフラーは太紀くんにとっても似合っていて、気に入ってくれたみたいだった。

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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時

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