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sideA
2年生になって、太紀くんと図書室で勉強することも増えた。
ある日、太紀くんが進路調査を書いていた。
A「太紀くんは何になりたいとか行きたい大学とかあるの?」
虫「僕は教師になりたいんだよね。大学は京都の大学に今のところは行きたいかな」
太紀くんは将来に明確なビジョンがあって、
なんだか私は太紀くんがとっても大人に見えてしまった。
虫「Aは?将来どうするの?」
A「私は弁護士になりたいかな。でも大学は決められてなくて…」
昔から弱い人を助ける人になりたいと思っていたから、弁護士になりたかった。
だけど、本当に叶うのかもわからないし、まだ、親や先生には夢は打ち明けられてない。
虫「すごい良い夢じゃん。Aなら、絶対なれるよ」
太紀くんにそう言われると、本当になれる気がして
少し照れくさかったけど、嬉しかった。
A「ありがとう。でも、大学どうしよっかなー」
虫「じゃあさ、僕と同じとこ行こうよ。A頭いいし、それに大学入って本の話できなくなっちゃうの寂しいし!」
A「私も太紀くんと同じ大学行きたい。」
気付いたら、本音が口から出ていた。
私はこの人の近くにずっといたい。
高校卒業したら、会えなくなるなんて嫌だ。
虫「決定だね。これからは一緒に頑張ろう」
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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時