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sideてつや


玲奈ちゃんとは2週に一回くらい会って距離はどんどん縮まってきている。


ただ、玲奈ちゃんが岡崎に来た日、虫さんと何があったかはいまだに聞けてない。


あの日、虫さんは帰ってくるとこの世の終わりみたいな暗い顔をしていて、りょうが必死に慰めても聞こえていないようだった。


玲奈ちゃんがウルスを乗り回している姿はかっこよくて、だけど、かき氷を食べながらはしゃいでる姿はかわいくて、ああこの子が好きだなと思った。




日が暮れてきて、海の周りを2人で歩いていた。



ニコニコ微笑みながら手を繋いでいる老夫婦とすれ違うと玲奈ちゃんは小声で呟いた。



A「どうしたら、幸せになれるのかな」




て「え?」




A「なんかさ、お金とか地位とかもう充分あるのに満たされないんだよね。毎日、楽しいんだけどなんでなんだろ」




て「玲奈ちゃんが俺の元に来てくれたら、俺は玲奈ちゃんの毎日を今より、何倍も充実させて、幸せを感じさせる自信があるよ」




A「かっこつけたこと急に言わないでよ笑」





て「冗談じゃなくて、本気だよ。





年下だし、youtuberだし頼りないと思うけど






一生大切にするから、俺の側にずっといてください」




フラれるんだろうな。




ああ、俺、今泣きそうだわ。





A「気持ちは嬉しいんだけどね、私、今、仕事が1番なの」




うんうん、それ以上言わないで。




今の俺、最高にダサいな




A「30歳までこの仕事続けるつもりなの。


だから、あと一年半たって、30歳になっても私のことが好きだったら、


もう一回同じこと言ってくれないかな?」



嘘でしょ?




て「俺、玲奈ちゃんのこと好きである自信しかないわ。」

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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時

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