37. ページ37
sideA
今日の目的地は海岸。
小さめな海岸だから、日曜日なのに人が少ない。
海岸の近くの駐車場に車を止めて、海岸まで行く。
て「綺麗なとこだね。」
2人でゆっくり浜辺を歩く。
オレンジ髪の男とでっかいサングラスをかけた女は家族連ればかりの日曜日の海では少し浮いている。
A「でしょ？仕事で嫌なことがあったときはね、ここに来て海を見るの。そしたら嫌なこともぜーんぶ忘れられるんだよね。」
て「なんで、そんな大切な場所に俺を連れてきてくれたの？」
A「youtuberって仕事の大変さとかは私はよくわからないけど、キャバ嬢もyoutuberも人気商売でしょ？こういう仕事って人から好意も悪意もめちゃくちゃ受けるし、てつやさん疲れてるんじゃないかなって思ったの。」
少し、恥ずかしかったけど私の今、思っていることを言ってみた
て「え！玲奈ちゃんが俺のことそんなに考えてくれてるとか嬉しいんだけど！本当にありがとう」
てつやさんの笑顔は太陽に照らされて、きれいに輝いていた。
A「しんみりした雰囲気になっちゃったし、かき氷でも食べに行こっか！私のおすすめのとこあるんだ！」
て「行こ行こ！」
私は苺味、てつやさんはメロン味を頼んだ。
A「おいしいね！」
て「おいしい！さすが、玲奈ちゃんのオススメだけある！ねぇ、見て！」
パッと顔を上げると、てつやさんが緑色の舌を出していた。
A「あははは、真緑だね笑」
て「玲奈ちゃんの舌も見せてよ！」
普段の私ならやらないけど、なんか楽しくなっちゃって私も舌を出すと
て「玲奈ちゃんも真っ赤！」
2人で面白くなって、笑ってまるで学生の時に戻った気分。
てつやさんは本当に太陽のような人。
私の心をいつも温めてくれる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるか | 作成日時：2020年11月29日 1時
