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sideA


あれから、1ヶ月くらい経って私はてつやさんと2週間に一回くらい会うことが普通となっていた。



てつやさんは店休日に東京まで来てくれて、一緒にご飯を食べたり遊びに行ったりした。



岡崎に行った日に虫眼鏡さんと何があったのかも聞かれないし、憧れの人についてもてつやさんは聞いてこない。今までと何も変わらないまま2人の関係は続いていた。



今日は、前回のデートでてつやさんが私の車に乗りたいって言ってたから、今日は自慢の愛車のウルスに乗って東京駅でてつやさんをピックアップしてドライブデート。



東京駅に着くと、見慣れたオレンジ色の髪が見えた。


窓から少しだけ顔を出して

A「てつやさん!」

って呼びかけると、くるって振り向いた。


て「迎えに来てくれてありがとう!」


満面の笑みを向けてくれて、不覚にもかっこいいなあと思ってしまった。


て「車、最高にかっこいいじゃん!まさか赤の車体だとは思わなかったよ」


A「目立つのが良かったの笑 桜と色違いなの。桜はブルーなんだよ」



て「すげーな。さすが歌舞伎1の女だけあるわ。てか、玲奈ちゃん運転上手いね」


A「i8もめっちゃかっこいいよ笑 私、こう見えて運転大好きなの!擦ったこととかもないしねー」


て「意外!それで今日はどこに連れて行ってくれるの?」


A「まだ、秘密!」


て「めっちゃ楽しみだわ〜玲奈ちゃんは運転してる姿も様になるねー」


と言いながらパシャパシャと私の写真を撮り始めた。


A「そういえば、この車の助手席に男の人乗せるの初めてだわ笑」



て「え!?俺、玲奈ちゃんの初めてgetしちゃった!」



そんな話をしていたら、目的地に着いた。

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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時

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