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19. ページ19

sideA


A「東京生まれですよー」


虫「じゃあ、ずっと東京に住んでるの?」


A「そうですよー地方に住んでみたいと思いますけどねー虫眼鏡さんはずっと愛知ですか?」



小さい嘘をついた。



高校の時、愛知にいたなんて言えない。



この嘘の意味は




昔の私はもういないってことをわかってもらうため。




虫眼鏡「僕はずっと愛知だよー玲奈ちゃんはいつからこの仕事してるの?」



A「18です!高校卒業してすぐですね!」



虫眼鏡「じゃあ、大学行ったりとか就職はしなかったんだね」



A「そうですね!ずっと夜一本です!」



また、嘘をついた。




大学は卒業した。




だけど、私の人生はCherishで働いている今が全てだから。



虫「そっか…」



彼はそう言って少し、寂しそうな顔をした。



A「もうすぐワンセット経ちますけど、どうされますか?」



虫「編集とかしたいし、帰ろうかな。とっても楽しかったよ、ありがとう」




A「また、いらしてくださいね。」




そう言って、彼は帰っていった。




もう2度と会わないであろう。






さよなら




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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時

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