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遠い昔の記憶…
「太紀くん!この問題の解き方教えてくれない?」
『数学?これは、…』
「なるほど!そうやって解くんだ!本当に太紀くんの教え方はわかりやすいなあ、、、太紀くんみたいな先生いたら、数学も大好きになっちゃいそう笑」
『あはは、ありがとう。僕なんてまだまだだよ笑』
「いつも教えてくれてありがとう。でも、勉強の邪魔になっちゃってるよね、、、ごめんね」
『邪魔とか思ってないよ、人に教えると理解が深まって自分の勉強になるから大丈夫だよ』
口下手な僕は彼女と話せるこの時間が大好きで仕方がないという本音は伝えられない。
「太紀くんは優しいね。ありがとう。また明日!」
記憶の中の彼女は、放課後の図書室で最高の笑顔を毎日見せてくれて
高校生の僕は夕陽に照らされた笑顔を見るだけで嫌なことが全て飛んでいって、幸せな気分になれた。
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作者名:はるか | 作成日時:2020年11月29日 1時