ぱぱさんとばぶ (ページ6)

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『お邪魔しま～す！』

『めっちゃはやいなぁ、』

『丈くんだけじゃ不安やし、謙ちゃん大丈夫？』

『りゅせぇく…っしんどぃ、っ』

『しんどいなぁ。ゼリーいろんな味あるで？』

あんな兄を持ったから相変わらずの毒舌は変わってないが

すごく面倒見が良くて助かる。

謙杜も懐いてるし、心なしか嬉しそう。

連絡してから一時間弱で来てくれたから謙杜を流星に任せる。

すっかり忘れていた幼稚園への連絡と一応末澤にも。

それからネットで調べながらお粥を作る。

いくつになっても慣れない手つきで進めていく。

謙杜用の小さなお茶碗に移して少し冷ます。

『謙杜～、お粥食べれそう？』

『ゼリーすら食べてくれへんからまだ無理ちゃう？』

『でも薬飲まれへんしなぁ。』

『謙ちゃん、一口で良いから食べれそう？』

『 …っぜりーがいい、っ』

『よっしゃ、謙ちゃんえらいなぁ！』

謙杜は三口ほどゼリーを食べ、そのまま薬を飲んで寝た。

いつもだったら嫌がるのに素直に飲んでくれた。

それほどキツかったらしい。