ぱぱさんとばぶ (ページ4)

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けんとくんのおねつページ4

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『っぁぅ…ぱぁぱ、っ』

意識がはっきりしたのはまだ外が真っ暗の真夜中だった。

自分の隣から聞こえてくる泣き声で目が覚めた。

まともに開かない目で隣を見ると

豆電球でもわかるほど顔が真っ赤で咳き込みながら泣いている謙杜。

あぁ、来てもうた…。

『しんどいなぁ、寒いか？』

『っふぐ、っあついけどぉ、っさむぃ…けほっ、』

『あっつ、っ熱出てもうたし、まだあがるんか、』

謙杜の体はそこまで弱くない。かといって強いわけでもない。

普段、体調を崩すことはないが、年に三度ほど風邪を引いている。

その一度の風邪が強くて、軽いときで2～3日、重いときで4～5日ぐずってる。

近くに体温計が無いため、おでこに手を当てるとまぁ熱い。

寒いって言うとるからまだ熱は上がりそう。

『どこがしんどい？ゆっくりでええからな。』

『 …っぁたま、っとのど…げほっ、こほんっ』

こうは言ってるけど体はだるそうやし、鼻もずるずるなってる。

イヤなフルコンボ達成やから今年はえぐそうやなぁ。

謙杜が泣き疲れて眠りに入った途端、体温計や冷えぴたを取りに行く。

ついでに同僚の大吾にも「謙杜が熱出した。今日休むわ。」と連絡した。

まだ３時みたいやから寝てるやろうけど。