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大橋side
ピピッ
「あ、ちょ……起きてへんよな。……んー38度ぴったしやわ」
「マジか…」
大吾たちが合流して7人揃ったけど、7人いるとも思えないくらいに静かな楽屋。念の為謙杜の熱測っとこうかーって丈くんが体温計を持ってきてくれたから、起きないように気をつけながら測ってみたところなんやけど。
「は！？38度！？」
「やからみっちー、うるさいて」
「あ、ごめんなさい…でも、ほんまにやらせるんですか？」
謙杜に無理をさせたいわけじゃないのは、この場にいる全員が同じ。やけど、ほんまに余程のことがない限り今日の収録を延期させるのは無理やろうな、ってのもみんなわかってて。
「しゃーないのはわかるけど、俺も心配っす…」
「恭平…そやねん、俺も長尾に無理させるん、嫌です…っ」
今までずっと黙っていた恭平が意外なことを言うから、思わず大吾と顔を見合わせてしまった。俺ら、こういう時よく目合うねんな。
「……恭平、みっちー。気持ちは俺らも一緒や。やけどさ、謙杜はなんて言うと思う？」
「そ、れは…」
「謙杜が起きたら聞くつもりやで。大丈夫かーいけるかー？って。でも多分謙杜はいけるって言い張ると思うねん。」
「…けんと、めちゃくちゃ責任感強いもんな。」
「おん。やから俺らはさ、謙杜が責任感じちゃわないように、静かにサポートしてあげようや。な？」
大吾と流星くんの落ち着いた声に、これなら2人も納得するかな……って、伺うように見ていた俺と丈くん。でも同期の2人は、無理をしすぎる謙杜のこともよく知っとるんよな。
「やからって、やからって無理させるんですか…！」
あかん、みっちーの目がうるんできた。この子はほんま、優しすぎるんよな。恭平も、口を真一文字に噛んだまま、謙杜のことをずっと見つめとる。
「ほんまに無理をする前に俺らが止める。でもそれまでは謙杜がなるべく負担なくできるように助ける。それが俺らの役割や。」
「…っ、わ、かりました」
やっぱり結局は丈くんの鶴の一声だった。優しく、でも少し厳しい色を含んだその声には流石のみっちーも納得したみたいで。さて、じゃあここまで一言も声を発さなかった俺の役割はー…っと。
「みっちー、恭平？ちょっと外おーいで」
まだ落ち着かない様子の2人を自販機の前まで連れて、飲み物を奢ってやって。
そうそう、謙杜は大丈夫やでって安心させてあげるんが、リーダーの役割。
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柚羽(プロフ) - 雨音さん» めちゃくちゃ嬉しい感想をありがとうございます…！！なにわさんの空気感が大好きなので、少しでも小説の中で書けていたら嬉しいなと思っていました。超絶気まぐれ更新な作品ですが、これからもどうぞよろしくお願いします…！ (7月27日 23時) (
レス) id: ed89232a82 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 長尾くんの可愛らしさとメンバー全員の優しさが尊すぎて、全話泣きながら読ませていただきました（情緒不安定）😭病系見た事なかったのですが、主様のこのお話は大好きです(*^^*)続きも楽しみに読ませていただきます！！ (7月26日 23時) (レス) @page42 id: 9d08cd299b (このIDを非表示/違反報告)
けんけん(プロフ) - 柚羽さん» あああ出てきました！すみませんわざわざありがとうございます😭💦 (2022年9月13日 20時) (レス) id: 52d52245cf (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - けんけんさん» えっ、ほんとですか！？鍵垢なので@yuzuha_815で調べていただき、「@yuzuha_815さんを表示」とすると出てくるはずです…！ただわかりにくいので、一時的に鍵開けることにします笑 (2022年9月13日 19時) (レス) @page43 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
けんけん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！Twitter垢なんですが、検索しても出てきません😭 (2022年9月13日 18時) (レス) @page43 id: 52d52245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚羽 | 作成日時：2022年6月20日 5時
