【夏目友人帳】嗚呼、あなたは (ページ10)

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息抜きページ10

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我を守りし者、その名を示せ―――――……

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『あなた、すごいのね……』

脱力して蹲る俺の元に

驚いたような彼女の声が届いた。

『ベンチで休む？』

「…そうします」

立ち上がって歩き始めると

『肩貸そうか？』

と、少し面白がった言い方でその人が聞いてきた。

「結構です」

『えー。

だって疲れてるように見えるわ』

「大丈夫です」

『じゃあ膝枕は？』

「いらないです!!」

けらけらと笑うこの人の姿から

さっきまでの異様な出来事は

まるでなかったことになってるような

そんな感じがする。

『じゃあ休憩してから

話の続きをはじめましょ』

「いえ。

俺は大丈夫なので」

『膝貸すわよ？

寝ながら話してもいいのよ？』

「だから大丈夫です!!」

いまいち捉えきれないこの人は

またけらけらと笑う。

それから、

なんともいえない静けさがやってきて

『ねえ、私から質問していいかしら』

なんとなくわかった。

たぶん……

「さっきの……ですよね」

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