【夏目友人帳】嗚呼、あなたは (ページ4)

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名前ページ4

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驚いた

というより………………

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『"あれ"、追ってるように見えたから』

そう言って彼女は目の先にいる妖を指さした。

「…っ…あの……」

『行きましょ』

そう言って彼女はすぐに走り始めた。

動揺している俺なんかには目もくれず。

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何が起きたのか

よくわからないという表現のほうが正しかったと思う。

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それからすぐに妖をつかまえた。

話を聞いてみれば

ただ間違って学校に迷い込んでしまい

外に出ようとさ迷っていたらしい。

『とんだお騒がせものだったわね』

「ですね」

走り疲れてやれやれというようにお互いため息をついた。

…

……

………って！

なに打ち解けてるんだ！！

「あ、あの…！」

キーンコーンカーンコーン

『もう昼休み終わりかぁ…。

授業遅れるわよ？』

タイミングが最悪だ。

「……いや、あの…」

聞きたいことも話したいこともたくさんある。

けど授業は出なきゃいけないし…。

時間がない。

相手は狼狽える俺をじっと見つめているだけ。

かと思えば突然

『ねえ』

口を開いた。

『君、名前は？』

「え、あ……夏目、です。

夏目貴志…」

『夏目ね！私はA。

またね夏目！放課後に近くの公園集合よ！』

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