【夏目友人帳】嗚呼、あなたは (ページ17)

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確認ページ17

「明日、多軌も呼んで

Aさんについて話すよ」

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「……ということで

Aさんのことを二人に話してもいいですか」

一応本人の許可というか、

確認みたいなものはしておこうと思い

朝、三年のクラスに行ってAさんを探していた。

Aさんがどのクラスか知らなかったから長期戦覚悟だったが

一クラス目を覗いてるとき

Aさんから声をかけられてすぐに見つかった。

『夏目の好きにしていいのに』

「一応確認、みたいな」

登校してくる人たちを気にして

人がいない屋上に足を運んだ。

「勝手に話されたくないことかもしれませんし」

『気にしないわ。

夏目が信用して話す人なら私も信用するし』

「…全部俺に丸投げですか…」

Aさんは笑った。

それが返事のようだ。

『そういえば初めて屋上に来たわ』

柵に指を絡ませ音を鳴らしながら言った。

「そうなんですか。

俺は友達とお昼にここで食べることが多いですね」

『いいわね、青春って感じ』

他愛もない話。

だけどふと気づいた。

「あの、Aさんって―――――――……」

―――――キーンコーン…

『予鈴だ』

「…ですね」

『夏目何か言いかけてたけど』

「いえ、大したことじゃないです」

学校でのAさんを全く知らない。

ただそれが気になっただけ。

大したことはない。