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第6話 ページ6

そっと閉じる扉を見ながら、よし、大人しく待ってよう、まず何を言おう、今度こそはちゃんと自己紹介を、


バン!!!!!

「ぶえ!!!!」


すぐに扉があいた。
待って、痛い。てゆかちょっと考える時間くれ‥‥。


「あっごめん!!!大丈夫!!!?」


叫ぶような声が聞こえて、おでこを必死で擦りながら顔をあげた。

真っ黒な、サングラス。

「あ、大丈夫です!あのっ、わたし、」
「Aさんですよね!さっき聞こえました!今日はよろしくお願いします!俺FB777です!ツイッターでご連絡しました!!」
「あっ、あの‥‥」

それ本名‥‥。

矢継ぎ早に出てくる大きな声に圧倒される。
口がぱくぱくしてしまって、マスクをしてて良かったと思った。

「あ、えふびーさん!今日はよろしくお願いします!あの、名前、」
「初めてで緊張してるでしょ!!おっさんしかいなくてむさくるしいけど、良かったら入って!!!」

お菓子あるから!!!


いや、名前‥‥とか、お菓子で釣ろうとすんなよ‥‥とか、いろいろツッコミどころはあった。

とりあえず、声でかい。うるせぇ。
だがしかし、その気遣いは有難いので。

「お、お邪魔しますっ!」

大人しく、開けられた扉をくぐった。

部屋に入った瞬間、ふわりと香る甘いお菓子のにおいに驚いた。



「今日一緒に出る子ー?」


金髪の人が、声をかけてくれた。
あ、この人はわかる。唯一顔出ししてる人だ。

「はい!本日はよろしくお願いします!」
「めっちゃ元気ー!KIKKUN-MK-IIだよーん!よろしくね、Aちゃん」

いやだから名前!!

「あの、」
「おいえおえおー!てめーもちゃんとご挨拶しやがれ!!」

後ろにいたえふびーさんが怒鳴るように言った。
いや、怖いって!!てゆか名前!!

やがて、部屋のすみっこでこちらに背を向けていたパーカーが、振り返る。
フードを深く被っていて、しかもその目にはサングラスをしている。鼻と口しか見えないけど、多分この人がえおえおだ。

「‥‥えおーす」


え、なんて?

思わず聞き返してしまった。

「あいつはえおえお、あの金髪はきっくんで、般若のお面があろま!あと俺がFB!覚えた?」

1人ずつ指差しで、えふびーさんが説明してくれた。
ああ、あの鬼は、確かあろまほっとさんだ!事前に予習していたから、すぐに覚えられた。

「はい!ありがとうございます!」
「どういたしまして!」

ちゃんと顔を見ながらお礼を言えば、サングラスの奥の瞳が透けて見えた。


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こばやし(プロフ) - うるみさん» コメントありがとうございます!書いてる本人もちょっと笑ってました!これからも頑張ります!ありがとうございます! (2017年5月15日 23時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
うるみ(プロフ) - どうしてくれるんですか!腹筋崩壊したじゃないですか!あなたは神ですかコノヤロー!面白すぎ! (2017年5月14日 16時) (レス) id: 3e99147b7d (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます!1番だなんて!!なんと嬉しいことでしょうか……!大変励みになります!このままもりもり書き進めてゆきます!頑張りますっ! (2017年4月29日 4時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 新作楽しみにしていました!このジャンルではこばやし様の作品が1番好きです!更新楽しみにしています! (2017年4月29日 3時) (レス) id: 77fd8cb64d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こばやし | 作成日時:2017年4月29日 1時

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