【MS.SP】不戦勝宣言【GTAパロ】 (ページ36)

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第35話ページ36

ぽかんと口を開けてしまう。
えおえおは、少しだけ恥ずかしそうに頬をかいたあと、フラグじゃねーからな、と言った。

｢‥‥いいね、海｣
｢だろ｣

そうだ。
わたしたちは、絶対に生き残る。
生きてまた、みんなで笑い合うんだ。

今出来る精一杯の笑顔でえおえおを見れば、彼もにやりと不敵な笑みを返してくれた。

何が何でも、ここは守る！

『来るぞ』

無線機から、あろまの声が聞こえて甘てて送信をオンにする。

｢方向は？｣
『14時の方。数は‥‥3人だ』
｢さ、3人？｣

ぎょっとしてえおえおを見ると、彼も無線に手を当てて訝しげな顔をしている。

『後ろは来てないよー』
｢正面も来てない。どうする、俺とAはこのまま待機するか？｣
『‥‥ああ。まだ動くには早い。LMGは使えるのか？』
｢いや‥‥第1陣でおジャンだ｣
｢きっくんのせいだけどね｣
『ごめんってー』
『‥‥‥‥バリケードを固めよう。西側はできる限り全ての窓を封鎖。玄関も大型の防弾マットで塞いで、Aとえおえおは南側の会議室の小窓から、迎撃用意だ』
｢わかったよ｣
｢了解｣

返事をするや否や、すぐさま行動に移す。
簡易的なバリケードだが、ないよりはマシ。
窓を全て塞いで、会議室へと走り込む。

『‥‥おいやべーぞ』
｢？どうしたの、あろま｣
『あいつら‥‥、』

会議室にたどり着き、2つある小窓のうち左側の小窓に張り付く。右側にはすでにえおえおがスナイパーを構えていた。

｢あろま？なに、｣
『やべっ！！！』
｢！？｣

ドンッ！！！

腹の底を揺らすような轟音と、地震のような揺れが同時に起きた。

咄嗟に身を屈めると、揺れているのは地面じゃなく、＂家＂そのものだ。

建物に直接！？

｢あろま！あろま！！｣

えおえおの声でハッとする。
無線機から反応がない。
そんな、まさか‥‥！

『俺が見てくる！！』
｢頼んだFB！｣
『Aは平気か？！』
｢きっくん大丈夫だよ！｣
｢あろま、‥‥！！｣

やばい、何が起きてるかわからない。
ウエストにあるポーチから赤外線スコープを取り出し、ゴーグル越しにのぞき込む。

｢3人‥‥え？｣
｢どうした、｣
｢あれ、｣

2人しかいない。

あろまはさっき、3人と言っていた。

おかしい。

しかも、

｢あれ、軍用の迎撃ミサイル‥‥だよね‥‥？｣

1人は、大きな四角い武器を担いでいる。

ヒクついた口元のまま、えおえおを見れば、彼も同じような苦笑いを浮かべていて。

｢‥‥マジカヨ｣

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