第7話 ページ7
｢やばい！！これヤバイ！！！！｣
｢なにこれ！！！！｣
必死に走る走る。
任せてください、なんて意気込んだのもつかの間。
前方のゾンビをなんとか倒したと思ったら、その何倍もの数のゾンビ達が、後方から波のように押し寄せて来たのである。
｢銃だ！！多分銃の音だ！！呼び寄せちまった！！｣
｢これどこに向かって走ってるんですか！？｣
｢知らねーよ！！｣
｢そんな殺生な！！！｣
この数は無理だと一瞬で判断したわたし達は、死にものぐるいで前へ前へと足を進める。
｢あいつら倒すのは無理だ！！このままどっか隠れられる場所まで走れ！！｣
｢そんなとこあるんですか！？｣
｢知らねーよ！！！｣
｢言うと思った！！！｣
走りながら記憶を辿る。
確かえおえおさんは、セーフルームを目指そうと言っていた。
どこにあるのか、ほんとに存在するのかもわからないそのセーフルームとやらは、例え逃げきれたとしても、この数のゾンビを引き連れたままでも安全な場所と言えるのだろうか。
やばいマジやばい！と、先ほどのテンションからは想像も出来ない大きな声で、彼は隣で走っている。
｢あ！！！｣
｢え！？｣
突然えおえおさんが一際大きな声を上げた。
｢あそこ！！あった！！！！｣
走りながら、指をさされた前方を見れば、突き当たりに、やたらと頑丈そうな、鉄の扉。
｢セーフルームだ！！！｣
嬉しそうなえおえおさんの高い声。
いやだがしかし。
｢たっ、隊長！！！でも！！後ろ！！あいつらも一緒ですよ！！｣
｢関係ねぇ！！！飛び込め！！｣
｢え！！！｣
疑いの眼差しを向けるが、えおえおさんの視線はセーフルームの扉しか見ていない。
だめだ。彼を信じるしかない。
｢君が先に入って！！！！｣
｢は、はい！！｣
えおえおさんは言いながら、スピードを調整してわたしの後ろにつく。
｢もう少しだ！！！｣
｢うううーー！！！｣
真後ろから聞こえるえおえおさんの声に押されるように、全速力で扉を目指す。
｢いけ！！！！｣
｢はい！！！｣
やがて目の前までたどり着くと、なりふり構わずそのドアノブを引いた。
文字通り飛び込むように中へ侵入し、勢いあまって部屋の壁に激突する。すぐに後ろに振り返れば、なだれ込むようにえおえおさんも突撃してきた。
｢おらぁ！！｣
えおえおさんは勢い任せに扉を閉めると、留め木のような板で扉を固定する。
｢‥‥‥‥‥‥｣
｢‥‥‥‥‥‥｣
助かった‥‥？
→
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豆しば(プロフ) - こんにちは。 今回のl4d2のお話もすごく面白かったです！ chapter１ということで続きがどうなるのかと想像してしまいます...！！ 楽しく読ませていただき、ありがとうございました。ツイッタの方もフォローさせて頂いてます、応援しております！ (2018年1月29日 14時) (
レス) id: 69e60a1d87 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - FB厨さん» お世話様です！！いつも最後まで見守って頂き感謝です！！引き続きお楽しみ頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - まるたろさん» コメントありがとうございます！！大変嬉しいお言葉でございます……！これからも自己満足で好き勝手書き殴っていた方がいいのかもしれないと思い始めました笑 こらからも頑張ります！ありがとうございます！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます！結構自己満足覚悟で書いていたので、そう言って頂けて嬉しいですっ！これからも頑張りますっ！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
FB厨 - 完結お疲れ様です！次回作も楽しみにしています(。・ω・。) (2017年6月12日 7時) (レス) id: 94e1868e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばやし
| 作成日時：2017年6月7日 20時
