第33話 ページ33
｢(‥‥ふらふらする)｣
目前まで来ていたゾンビの頭を、マチェットの柄で思い切り殴る。
握力はおろか、もう立っていることすら限界なほどに、疲労が溜まっていた。
｢ハンターここまで来たら終わる！！｣
｢待て！あいつら、｣
｢っ！！｣
ドシン！！！！
｢あっ！｣
急にやぐらが揺れて、はっとして意識を取り戻す。
まずい。夢中になり過ぎて、状況がわからない。
｢な、なに、｣
｢やばい！直接やぐらごと潰す気だ！！｣
｢えっ！｣
｢うわあ！！｣
ドシン、と、また大きく揺れた。
柱を、攻撃されてる、！？
｢倒れる！！！｣
｢飛び降りろ！！！！｣
｢A！！！｣
｢たいちょ、あっ！！｣
ぐらりと、大きく視界が傾いた直後。
階段の数段下にいたえおえおさんが、振り返りざまにわたしの腰元に潜り込んだ。
ぐい、と腕がまわり、そのまま肩に担ぎ上げられる。
｢いっけぇえええええ！！！｣
FBさんの掛け声と同時に、ふわりと身体が浮遊感に包まれた。
わたしを抱えたまま地面に向かって飛び降りたえおえおさん。目の前では、スローモーションのように、やぐらが倒れていく。
｢よっと！｣
｢おらぁ！｣
｢ぐえっ！！｣
｢へぶっ！｣
｢いってぇあ！！！｣
スマートに着地出来たのはあろまさんだけ。
FBさんときっくんはどさりと地面に倒れ込み、なんとか倒れずに着地したえおえおさんと、その肩に思い切りお腹を圧迫されたわたし。
きっくんはかなり痛そうだ。
｢擦りむいた！！肘擦りむいた！！！｣
｢お前ら立て！来てるぞ！｣
｢A！俺の後ろにいて！｣
｢は、はい！｣
即座に降ろされ、みんなも立ち上がる。
｢あ！ショットガン落ちてる！！｣
｢拾えきっくん！！｣
｢ヒャッハーーー！！これで俺は無敵だぜェ！！｣
｢調子乗んな！！｣
わたしを隠すように、目の前にはえおえおさん。
銃を拾ったきっくんは、右側に。
FBさんは左、あろまさんは後ろで、しっかりと武器を構える。
｢一歩も引かねぇ！！｣
｢まとめてかかってこいやコラァ！｣
｢お家帰りたいんですけど！！！！！｣
｢うるせぇFB！帰ったら動画編集しろよ！！｣
大きな背中に四方を囲まれ、喉の奥がくっと熱くなる。
怖くない。
なにも、怖くない。
疲れてだるさを増す腕で、AKを構え直す。
｢足元から援護します！！｣
｢｢｢｢おう！！｣｣｣｣
絶対に、誰も死なせない。
みんなで生きて、帰るんだ。
→
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豆しば(プロフ) - こんにちは。 今回のl4d2のお話もすごく面白かったです！ chapter１ということで続きがどうなるのかと想像してしまいます...！！ 楽しく読ませていただき、ありがとうございました。ツイッタの方もフォローさせて頂いてます、応援しております！ (2018年1月29日 14時) (
レス) id: 69e60a1d87 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - FB厨さん» お世話様です！！いつも最後まで見守って頂き感謝です！！引き続きお楽しみ頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - まるたろさん» コメントありがとうございます！！大変嬉しいお言葉でございます……！これからも自己満足で好き勝手書き殴っていた方がいいのかもしれないと思い始めました笑 こらからも頑張ります！ありがとうございます！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます！結構自己満足覚悟で書いていたので、そう言って頂けて嬉しいですっ！これからも頑張りますっ！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
FB厨 - 完結お疲れ様です！次回作も楽しみにしています(。・ω・。) (2017年6月12日 7時) (レス) id: 94e1868e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばやし
| 作成日時：2017年6月7日 20時
