第25話 ページ25
｢A！！｣
｢っ！｣
バチン！
急に頬に走った痛みに驚いて、目を開ける。
視界に移りこんだのは、えおえおさん。
｢‥‥あ、どうも｣
｢‥‥どうもじゃない｣
びっくりしすぎて、お隣さんと同じ言葉が出てしまった。
少し怒ったようなえおえおさんの低い声にビビりつつ、ゆっくりと身体を起こして辺りを見回せば、そこはセーフルーム。
わたしは、ソファの上に寝ていたようで。
｢‥‥あれ、わたし‥‥｣
まだぴりぴりと痛む頬を擦りながら、仁王立ちでわたしを見下ろすあろまさんと、心配そうな顔でわたしの横にしゃがみ込むFBさんと、仏頂面のえおえおさんを順番に見る。
｢‥‥生きてたから良かったけど、もう2度と自分から死にに行くようなことしないで｣
｢‥‥‥‥‥‥はい、｣
やはりえおえおさんはちょっと怒っている。
反省しつつ、ごめんなさい、と小さく謝れば、がしがしと頭をかき回された。
｢‥‥なるほどね、やっぱりセーフルームでの強制復活があるわけか｣
｢俺らも結構ギリギリだったけど、なんとかまた立て直せそうだな｣
あろまさんとFBさんが、確認するように顔を見合わせている。
そうだ。ここはゲームの世界で、さっきまで見ていたのは夢だったのか。現実世界の出来事が夢だなんて、てんで真逆の発想に少し気を落とした。
‥‥いや、待って。
ここは、ゲーム。
｢(‥‥‥‥だったら、)｣
これは、おかしい。
｢‥‥‥‥あの｣
信じたくない事実が、わたしの視界や全身に浮き彫りになっている。
これは、復活などではない。
｢‥‥どうしたの｣
震えるわたしの手に気付いたのか、さっきまで仏頂面で見下ろしていたえおえおさんが、視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
｢‥‥‥‥痛いんです｣
｢‥‥‥‥え？｣
｢は？｣
｢あ？｣
3人とも、何を言っているんだというような顔をしている。
でも、この世界の常識が今、覆っているのだ。
叩かれた頬が痛い。
身体が重い。
喉がかわいている。
ずっと視界にあったHPゲージが、ない。
｢‥‥‥‥わたしのこの身体‥‥現実世界のものかもしれません｣
ソファに座ったまま、縋るように彼らを見上げた。
｢‥‥‥‥‥‥｣
｢‥‥ぇ‥‥｣
｢‥‥‥‥｣
｢‥‥‥‥どういうこと？｣
目の前のえおえおさんが、真顔で問いかけてきた。
→
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豆しば(プロフ) - こんにちは。 今回のl4d2のお話もすごく面白かったです！ chapter１ということで続きがどうなるのかと想像してしまいます...！！ 楽しく読ませていただき、ありがとうございました。ツイッタの方もフォローさせて頂いてます、応援しております！ (2018年1月29日 14時) (
レス) id: 69e60a1d87 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - FB厨さん» お世話様です！！いつも最後まで見守って頂き感謝です！！引き続きお楽しみ頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - まるたろさん» コメントありがとうございます！！大変嬉しいお言葉でございます……！これからも自己満足で好き勝手書き殴っていた方がいいのかもしれないと思い始めました笑 こらからも頑張ります！ありがとうございます！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます！結構自己満足覚悟で書いていたので、そう言って頂けて嬉しいですっ！これからも頑張りますっ！！ (2017年6月12日 22時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
FB厨 - 完結お疲れ様です！次回作も楽しみにしています(。・ω・。) (2017年6月12日 7時) (レス) id: 94e1868e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばやし
| 作成日時：2017年6月7日 20時
