第10話(A side) ページ10
｢犯してぇ！！！！！！！！！！｣
まぁ、独り言です。
こうしてソファに倒れ込むのも何度目だろうか。
相変わらず顔を埋めながらぷるぷると震える拳を叩きつける。
｢(かっ、壁ドン！！！！顔！！！顔届いてねぇし！！！！ああもう！！！)｣
なに？あいつなんなの？馬鹿なの？そんなに俺を苦しめるのが楽しいの？
貢ぎ物したり壁ドンしたり、なんだか最近あいつの動向がちょっとおかしい。もしかしたら本格的に俺を墜としにかかってるんだろうがもうまず色々と間違ってる。いや、もう敢えてそういう努力しようとしてるのは認めてやるよ。だがな。だがな。
お前まず連絡先聞いてこいよ！！！！！！
｢(なに！！！俺は収録の日限定の男なの！！？収録の日じゃないと会っちゃいけないの！！！？なんか制限かけてんの！！？なんなの！！？)｣
なんで自分から縛りプレイしてんのあいつ？
しかも今日のなに？壁ドン？お前が俺にできるわけねーだろ！馬鹿かよぶち犯すぞてめぇコラ！
｢(だめだ水飲も)｣
熱くなった脳みそ。
落ち着けるように深呼吸してから、キッチンへ向かって冷蔵庫を開ける。
あーくそ、こんな時に限って水もお茶もない。めんどくせぇ。いいやもういらね。寝よ。
諦めて寝室に向かう。
倒れ込むようにベットに身を投げれば、ひんやりとしたシーツが心地いい。
ああ。あいつがここに来るのはいつになるんだろうか。
もうさっさと連れ込みたい。さっさと愛してやりたい。
｢(‥‥疲れた)｣
ゆっくりと目を閉じれば、浮かんでくるのは、壁際に追い込んだときのあいつの真っ赤な困り顔。
自分からやってきた癖に。なんであんな涙目で見上げてくるんだ。お前それマジでそそるやつだぞ。知っててやってんのか。
あ、やべ。元気になってきた。
もうやだ寝よう。
｢‥‥‥‥(次は何を仕掛けてくるんだべな)｣
ぶっ飛んでるあいつの事だ。想像が付かない。
催眠術でも習得してくるか？それとも単純に色じかけか？
いや、今日のあの反応からして、あいつに色じかけは無理だろう。そんなことされようものなら俺はもう死ぬ。その場でおっぱじめてしまう自信がある。だってそうだろ。ここまで焦らされてんだぞ。有り得ない。そろそろ限界。そろそろアレが破裂する。
もういいや。
考えれば考えるほどムラムラしてくる。疲れた。
｢(‥‥早く‥‥好きって、言わせてくれ‥‥)｣
頼むよ、A‥‥。
→
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すみれいん(プロフ) - 何回読んでも好きです (9月13日 14時) (
レス) @page32 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - どこまでもまっすぐな主人公ちゃんに泣きそうになりました。こばやしさんの作品が大好きです。 (2019年1月8日 3時) (レス) id: c03c28efdb (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - たきこみご飯さん» コメントありがとうございます！なかなかに長い戦いでしたが、そう言って頂けると救われます……！これからも喜んで頂けるように頑張りますので、次回作も何卒よろしくお願い致します！ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - FB厨さん» お世話様です！いつも嬉しいご感想ありがとうございます！なんとかここまできたので、次もこそこそ頑張ります！笑 次回作も何卒よろしくお願い致します！ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - カンナさん» お世話様です！なんとかハッピーエンドまで漕ぎ着けました……お喜びいただけて感無量でございます……！次回作も何卒、よろしくお願い致します！ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばやし
| 作成日時：2017年5月28日 17時
